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2020年6月14日 (日)

ラヂオのこと

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毎週土曜日ヨル11時、FM横浜『Crazy Ken Band Radio Show*Honmoku Redhot Street』を担当させて戴いております。

10代の頃はダンスが苦手で、特にハマチャチャみたいにみんなでステップを合わせて踊るなんて絶対に無理でした(今もですがァ)。にも関わらずDISCO通いは欠かせない。要するに僕にとってDISCOは踊る場所でも、女性をナンパする場所でもなく「最新のSOUL MUSICに出会う場所」でありました。お酒も飲めない僕(10代だからどっちみち飲酒禁止ですがァ)は、例えばJAZZフリークの方々が野毛のJAZZ喫茶「ちぐさ」で珈琲飲みながらJAZZ名曲を愉しむのをトレースする気分で可口可乐を飲みながら数多のSOUL MUSICに酔いしれたのでありました

で、当時の横浜のDISCOはFUNKY専門が多くて、ヨーロピアンがかかる店は殆どありませんでした。自分は東京の高校に通学していたので、横浜の文化も東京の文化も体験することが出来ましたが、東京は一部の店を除いて多くの店がヨーロピアン中心で、それはそれでキャッチーで覚えやすい(「ソウル・ドラキュラ」とか)のですが、僕がDISCOに求める漆黒のAnother Worldの油にまみれたいとなると、どうしてもFUNKYってことになります。しかし、そんなFUNKY専門のDISCOでも、意外な選曲をするDJがいて、例えば山下達郎さん率いるSUGAR BABEの「Down Town」もまたDISCOで出会った名曲中の名曲でありました!!!  ボビーさんってDJが「日本のISLEY BROTHERS!!!」みたいな感じで紹介していたのを昨日のことのように憶えていますよー! 

さて、僕が最高の音楽と出会えた場所はDISCOだけでなく、街の至る所にありました。例えば、朝までやってる外人BARの前に差しかかると、換気口からJAZZ、BOSSA、R&Bといった大人の音楽が漏れ聴こえてくる。或いは中華街の市場通りを歩いていると發三電機のスピーカーから亜細亜各国の音楽が流れてくる。或いは福富町の焼肉屋さんに入るとモクモクした煙と人いきれに混じって韓国のトロットやポンチャックが聴こえてくる。或いは印度カレーのお店に入るとスパイシーな香りの向こうにスパイラルなボリウッド映画音楽が流れてくる。或いは若葉町のタイ料理店に入るとタイ東北部イサン地方のルークトゥンやモーラムといった音楽が心を鷲掴みにする。近代ではドン・キホーテの焼き芋コーナーに差し掛かるとプラスチッキーなスピーカーから「呼び込み君」のエンドレスな音楽が囁くように流れ、やがて脳内でループされる・・・、などなど街は音楽に溢れていますよねぇ。そして僕は旅先のホテルや、現地のタクシー、自分のクルマ、自宅等で聴く『ラヂオ』から最高の音楽に出会うことが非常に多いです。たまに「なんだコレ!もう一度聴きたい!」って楽曲に出会えることがある。昔はラジオ局に電話して問い合わせたものですが、今はネットで調べればすぐにわかる。スマホ使ってる人なら喫茶店でかかってるラジオや有線の音楽をShazamであれすれば数秒で曲名や演奏者名がわかる! 本当に便利な時代になりました! ここで「今の人はいいよなー。昔は探すの大変だったんだからさぁ」なんて大人ごっこしてみるのも楽しいですよねぇ。

はいっ、と言うわけでございまして、そういった最高の音楽に当番組でも出会って戴けることを切に願っております! 長々とご精読有難うございましたァ。

Crazy Ken