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2015年3月29日 (日)

前進しつづける街:ニューヨーク

Gifts around the World、最終回はニューヨークから

マキ・ヴェンマンさんのレポートでした。

スタートは地下鉄の話題。

アメリカではよく、こんな聞き方をします。

“I have good news and bad news. Which one would you like to hear first?”

「いいニュースと悪いニュース、両方あるんだけど、どちらを先に聞きたい?」

終わりよければ・・・ということもあるので、今日はイヤな方からにしましょう!

市民の足、地下鉄の料金が、今月、また値上げされました。

地下鉄とバス、一回の乗車料金は、これまでの$2.50から$2.75.に、

一ヶ月乗り放題のパスは、$112から$116.50になりました。

ニューヨーク市内を網羅する地下鉄は22路線、どこまで乗っても一定料金で、

地下鉄からバスへの乗り換えも無料、しかも地下鉄は24時間走っている、

というのは利用者にとってうれしいことです。でも、ここに来て値上げ。

さらに、よく止まるんです!信号故障や混雑が原因で突然止まってしまう場合と、

週末や深夜に、メインテナンスのために計画的に止まる場合の、両方があります。

いずれにしても、とっても不便ですから、

週末や深夜は特に、今日は走ってるかな?と、乗る前にチェックすることが大事です。

ニューヨークのMTA(メトロポリタン交通局)によれば、

2013年、ウイークデイの一日平均地下鉄利用者数はおよそ550万人。

この見積もりが小さすぎて、実際の需要に対応できていないのでは、

という批判の声もあるようです。

さて もう一方の明るいニュースです。

ロウワーマンハッタン再開発の一環として、

14億ドルをかけて行われていた地下鉄フルトンストリート駅が、

『フルトンセンター』として新しく生まれ変わりました。 

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地下鉄、ショッピング、公共のスペース、

この3つの目的を兼ねたフルトンセンターには、9つの路線が乗り入れ、

さらに、2つの駅と通路でつながっています。

構内に入ると、とても明るい!

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透明なドーム型の天井から入ってくる自然の光を利用しているからなんですね。

屋根の表面には、ヒートアイランド現象を抑える反射システムを導入。

従来の建物に比べて30%の節水、25%の節電、と、環境にも配慮した

造りにかわりました。

車椅子を使う方も利用しやすいエレベーターやトイレも完備されていて

構内16箇所には、双方向のインフォメーションシステムが設置され、

ボタンを押すと係員がインターフォン越しに対応してくれます。

また、デジタル掲示板では、到着時間や路線案内はもちろん、

天気予報やニュースをチェックすることもできます。

マキさんも早速、ボタンを押して、「乗ろうと思った地下鉄が

止まっちゃってるんですけど」って質問してみました。

すると、すぐに係の人の声が聞こえて、「変わりに、XX線に乗って、

YYYYY駅でZZ線に乗り換えてください」と、親切に教えてくれたそうです。

旅行者にも心強いですね。

さて、もう一つ、素晴らしいのは、

隣接するコルビンビルという古い建物の再建と同時進行で行われたという点。

コルビンビルは、1889年に建てられた歴史ある美しいビルです。

古い建築を壊すことなく、また、非常に混雑しているダウンタウンのこと、

大規模な機械を持ち込むことができずに、時には手作業で、見事に完成!

歴史ある建物と、最新のデザインの共存、

これこそニューヨークの魅力、とマキさんは話していました。

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このフルトンセンターを含む再開発、きっかけは2001年9月11日のテロ。

倒壊したワールドトレードセンターは、ツイン・タワーと呼ばれる二つのビルでした。

この跡地には、ニューヨークの新しいシンボル、ワン・ワールドトレードセンター・ビル、

そして被害者をまつる911メモリアル・ミュージアムが完成しています。

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ニューヨークのシンボルと言えば、

1931年に完成した102階建てのエンパイアステートビル。

高さ381m、アンテナも入れると443.2mは当時世界一の高さでした。

これをさらに超えて世界一になったのが、

1972年に建った、今はなきワールドトレードセンタービルだったのです。

今回完成した104階建てのワン・ワールドトレードセンターは、

ニューヨークはもちろん、西半球で一番の高さ。

102階にある展望台まで、エレベーターで60秒。

晴れた日には、50マイル先まで見渡せるという展望台は

すでにメディア関係者には公開され、一般公開はもうすぐの予定です。

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911メモリアル・ミュージアムの中庭には『生き残った木』というのがあります。

もともと、倒壊したワールドトレードセンターの外に植えられていたもので、

あのテロで生き残った唯一の木です。 

発見された時、根は真っ黒に焦げていたそうですが、枝がまだ生き残っていたのだそう。

それを植え替えたところ、見事によみがえり、

今は立派な木に成長しているということです。

これこそ、真のニューヨークのシンボルかもしれません。

さてマキさんがはじめてニューヨークに行ったのは1989年。

合計で13年、暮らしています。

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アメリカ以外にもいろいろな国に暮らし、

世界の200以上の国や地域の人たちと接してきましたが、

ニューヨークほど、世界の人が「一度は暮らしてみたい」という街は

他にないような気がする・・・とマキさん。

それは、憧れの大都会であると同時に、手の届きそうな、

実現可能な夢の街、という感じがするからかもしれない、と話してくれました。

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いろいろなバックグラウンドを持つ人たちが世界中から集まって、

新しい人生を精一杯生きていく街。

歴史や伝統を大事にしながらも、常に前進し続けるニューヨーク。

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見渡せば、居場所は世界中にあります!

みなさん、3年間、ありがとうございました。

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