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2015年2月22日 (日)

クイーンズに注目

今日はマキ・ヴェンマンさんのニューヨークレポートをお届けしました。

今週のニューヨークは気温がマイナス16度まで下がり、

イーストリバーも半分凍結・・・

今はその氷が割れて、流氷になって浮いています。

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月曜日はプレジデンツデーという祝日。

冬の中休みで、公立の学校は今週一週間お休みでした。

バレンタインデー、チャイニーズ・ニューイヤー、

レストラン・ウィークと、イベントいっぱいの2月のNew York。

寒くても、お休みを利用してNYにやって来る人たちはたくさんいます。

このニューヨークを訪れる人の数、一年にどのくらいだと思いますか?

NY市の発表によれば、2013年、

海外からNYを訪れた人の数は約1140万人。

これは、ギリシャの総人口1110万人よりも多い数です。

同じ年に、東京を訪れた外国人の数、681万人と比べると、

いかにスゴイ数字だかわかります。

アメリカ国内の旅行者も含めると、

2013年にNYを訪れた人の数は、約5430万人。

LAの4220万人を大きく上回る数字です。

そしてこれは、韓国の総人口5120万人よりも多い数です。

 

NYには5つの区(Borough)があります。

マンハッタン、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、

スタテン・アイランドの5つです。その中でNYを訪れる人が

必ずと言っていいほど立ち寄るのは、クイーンズ。

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それは、空の玄関、JFKとラガーディア空港が

どちらもクイーンズにあるから!なんていう理由ではありません。

今年のクイーンズはこれまでとはちょっと違うんです。

その理由は、なんと・・・

世界最大の観光ガイド、ロンリー・プラネットの、

『2015年版 アメリカ・お薦め観光地』の第一位に選ばれたから! 

これが、どのくらいすごいことかと言うと、

ラスベガス、ハワイ、グランド・キャニオンと言った有名な観光地や、

同じNYの中の、マンハッタン、ブルックリンなど他の区も抑えての

堂々の一位だ、ということ。というわけで、

2015年世界が大注目しているクイーンズを、駆け足で見てみましょう。

 

クイーンズは、イーストリバーをはさんで、

マンハッタンの東側、ブルックリンの北側に位置する区。

人口は約230万人。

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クイーンズ出身の有名人を見てみると、

ラッセル・シモンズ、ルーシー・リュー、NAS、ジャ・ルール、

50セント、ニッキー・ミナージュ、マーカス・ミラー、

エイドリアン・ブローディー、スーザン・サランドン、

クリストファー・ウォーケン、エスティー・ローダー、

ダナ・キャラン、ドナルド・トランプ・・・

トニー・ベネットも、ジェリー・サインフェルドもマーティン・スコセッシも、

マキさんの大好きなエドワード・バーンズもみーんな、クイーンズの出身。

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今日は、ちょうどクイーンズのフラッシング地区で

チャイニーズ・ニューイヤーをお祝いするパレードが行なわれました。

フラッシングは、ニューヨーク第2のチャイナタウンとも言われる町。

韓国系住民も沢山住んでいて、

旧正月を祝うお祭り、カラオケ大会なども開かれたようです。

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フラッシングのお隣にあるのは、MLB、NYメッツのホーム、シティフィールド。

そして、USオープンが開かれるフレッシュメドウズもここにあります。

テニスと言えば、ジョン・マッケンローもクイーンズの出身ですよ。

 

そのお隣のコロナ地区には、

ルイ・アームストロング・ミュージアムがあります。

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ここは元々彼が住んでいた家で、

家具もインテリアもそのままに保存されています。

7月4日の、彼のバースデーには、裏庭で追悼コンサートが開かれて、

参加者全員にバースデーケーキが配られます。

そのお隣、ジャクソン・ハイツ82丁目から90丁目にかけては、

まるでラテンアメリカ!聞こえてくるのはスペイン語のみ!

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メキシコやペルー料理の店、ウルグアイのベーカリーなど、

おいしいお店もたくさん並んでいます。

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そして、その隣は、以前にも紹介したリトル・インディア。

この辺り、最近はチベット系のお店も増えているようです。

 

さらに、そのお隣ウッドサイド地区には、

NYで一番おいしいタイ料理のレストラン『スリパパイ』があります。

ザガットのタイ料理部門で常に一位。無敵のレストランです。

ギリシャ料理からウズベキスタン料理、小籠包からクラフトビールまで、

おいしいものが溢れているクイーンズ。というのも、

非常に多国籍の移民たちが暮らす場所なので、

マンハッタンよりも安い価格で、本物の味が楽しめるお店が

たくさんあるからです。

多国籍と言えば、クイーンズにあるラガーディア・コミュニティ・カレッジで

学ぶ学生の出身国籍は160以上、話す言語は100以上だそうです。

この多様性は、おそらくアメリカでも一番だと言われています。 

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ロング・アイランド・シティには美術館や撮影スタジオがあります。

MOMA PS1ミュージアムや、クラシック映画が楽しめる

ムービング・イメージ・ミュージアム。

カウフマン・スタジオでは、『セサミ・ストリート』から

『ロウ・アンド・オーダー』まで。

NY最大の撮影施設、シルバーカップスタジオでは、

『ゴシップ・ガール』から『哀愁のソプラノズ』まで

たくさんのヒット作品がここクイーンズで生まれています。

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中でもマキさんが好きなのは、イサム・ノグチ美術館。

石の彫刻から、美しい中庭まで、すべてが素敵な場所です。

ノグチ美術館から歩いてすぐのところにあるのが、クイーンズボロブリッジ。

サイモンとガーファンクルの“Feelin’ Groovy”にも歌われているこの橋は、

クイーンズとマンハッタンを繋いでいます。

ポール・サイモンとアート・ガーファンクル、二人ともクイーンズの出身です。

 

さてクイーンズ駆け足ツアー、

終点は、ロング・アイランド・シティー、ハンターズ・ポイント。

ここから見るマンハッタンは最高です。

クイーンズで生まれ育ったあるイタリア系のシェフは、

「作られすぎてしまったマンハッタンや、ハイプばかりのブルックリンに

飽きた人が本物を求めてここに来るんだろうね」と言っていました。

ぜひ、皆さんもNYに来たらチェックしてみてください。

マンハッタンの外から、摩天楼を見るだけでも充分価値あり、です。