YES! For You

2017年10月16日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「フォークリフト」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、トヨタ自動車株式会社
新事業企画部 大田育生さん が登場!!

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現在、京浜臨海地区で行われている、水素を燃料とした
FCフォークリフトを活用する社会実証について 伺います。



大田さんが携わっていらっしゃるのは、どんなプロジェクトなのでしょうか?
このプロジェクトは、環境省の委託事業で、平成27年から30年までの4年間
地域と一体となり低炭素な水素の製造から利用までのサプライチェーン構築します。
我々トヨタ自動車を含む9団体で実施しております。横浜市にある、風力発電所
ハマウィングの敷地内に、風力発電を利用し水の電気分解により、水素を製造し、
貯蔵・圧縮するシステムを整備しました。
私いつもハマウィングを眺めながら出勤をしているのですが、
いつ頃からその整備は始められていたのですか?
昨年の12月から工事を始めて、7月に完成しました。ここで製造した水素を
今回世界で初めて導入した簡易水素の充填車で輸送し、京浜臨海地区の青果市場や
工場・倉庫に導入した燃料電池フォークリフトに使用するという、
サプライチェーンを構築し事業性を検証します。



これはどのようなことが検証されていくのでしょうか。
プロジェクトを通じて将来の普及展開モデルを見据えた、水素製造や
配送コストの試算や、もちろんCO2削減効果などを検証していきます。
この実証によって、どんな事が見えてくるのでしょうか?
将来、他地域展開を見据え、コストの試算と地球温暖化対策への貢献など
水素の可能性を検証するのが狙いです。
私が初めて水素というものを番組で紹介したのは、もう随分と前になるのですが、
その頃はまさか
今このように私たちが生活している中にも水素というものが
入ってくるというのが、実現するのか
どうなのか、というところだったので、
今すごく関心を持って伺ってますが、
特に重視しているポイントは何でしょうか?
やはり、事業性の検証です。ここではコスト評価をしっかりしていきたいと
考えています。量産効果の検証や必要な規制緩和項目などを洗出し、今後の
水素コスト低減に向けた対応の方向性について検討します。また、将来だいたい
2030年頃を見据え、技術革新やサプライチェーンの大規模化による
普及展開モデルについても検証していきます。



これまでのみなさんの反応はいかがですか?
7月から実際に施設の運用を開始いたしました。7月からの3ケ月間だけでも
約70団体、650名の方にご見学いただきました。ほぼ毎日見学に来ていただいて
おります。実際に水素を作るところを普段見ることはありませんからこんな
方法で水素が作れるんだ!とみなさん驚いています。
これはどなたでも見学できるのですか?
20名程度の団体であれば、横浜市へお問い合わせいただいて、
見学することができるようになっています。
社会見学のようで面白そうですよね。
次世代のエネルギー社会の一片をイメージできると思うので、
ぜひ見学にお越しいただければと思っています。





…と、お話してくださいました!







2017年10月 9日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「sustainable②」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、ストーリーコンサルタントとして
持続可能な社会に向けた
様々な取り組みをしている
株式会社TREE 
代表取締役 水野雅弘さん が登場!!

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身近なところでいいますと、目標「12」がある。
これは持続可能な生産と消費、つまりつくる人の責任と使う人の責任。
これは都市生活者の中にいきますとそうしても安いから便利だから、
という風になりがちですが、少し持続可能性をとらえた意識を持つと、
例えば国際認証されているような商品を選んだり、フェアトレードの製品
などを選ぶことによって、貧困や公平性のものをとらえていくということで、
消費者がひとつの消費に伴ってもなりますし、例えば横浜でも農業を
されている方、若干ですがいらっしゃいます。そういう方たちが地域地域で
作られたものをなるべく地産地消で消費していくことによって、農業の方たちも
安心・安全なものをお届けし、気候変動にも大きく繋がっていき、温暖化の
軽減化につなげていく、ということになるかと思います。



横浜は東京に近いのですが、私はローカルな世界を持っていると思っています、
里山も海もあります。これは都市でありながら、そうした自然の資源を
うまく共有しながら、もう少し持続可能性を考えていく中で都市インフラも
素晴らしいし、先端的なイメージも起こしやすい。といっても、従来の
かつて日本がもっていた自然共生のものに触れることができる。こうした街
というのはなかなか少なので、それをモデルとして、都市から次の持続可能性を
発信していける。もうすでに環境未来都市として世界にも発信されていますが
これからはもう少し、これだけの大きな人口を持ち、様々な課題を解決するので、
解決することを世界に向けていく、大きな可能性を秘めた都市ではないかな、
と思います。日本で考えると、横浜は高齢化を迎えます。2030年になった頃には
横浜を含め、都市の高齢化という問題を相当抱えるかと思います。それを早く、
水道のインフラ、エネルギー、食の確保、様々な観点から今から準備して
おくことが、世界に大きなモデルケースとして最近でいう郷人やそういう
モデルに作り上げていくきっかけではないかと思います。




私は二居住の生活をしていますが、何か災害や地震など様々な危機意識を
持っている方、都市の方は特に多いかと思います。地域と横浜がつながっていく、
これによって、私は二居住をしていますがお互いを保管しあえるような
人口が減っていく中において、希望あふれる、また次の世代に対して
新しい暮らし方新し働き方、こういうものに注力していきたいと思います。
それが結果的にSDGsの目標達成に、少しでも多く日本が世界に向けて
貢献していければと。同時に、横浜のような都市が連携して、途上国への
貢献技術で貢献していく、もしくは人的協力、こうしたことはたくさん、
横浜・神奈川含めて、日本全体から広めていける可能性が高いのではないか
と思います。





…と、お話してくださいました!




SDGs.TV
https://sdgs.tv/






2017年10月 2日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「sustainable」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、ストーリーコンサルタントとして
持続可能な社会に向けた
様々な取り組みをしている
株式会社TREE 
代表取締役 水野雅弘さん が登場!!

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仕事は環境映像をプロデュースしたりの映像コンテンツの制作と、私は二居住で
鎌倉と和歌山県の南紀白浜で暮らしているので、地域の街づくり観光振興・
産業振興など様々な地域活性化につながる事を自治体と一緒に行っています。
私が持続可能性になったきっかけは、随分昔にシンガポールの動物園に行った時。
アジアの動物たちが絶滅していく背景に熱帯雨林の消滅をきっかけに、そこから
気候変動、温暖化、このままいくと地球は大変な事になってしまう、というのが
もう十数年前ですね。横浜でいろいろと活動してきて、生物多様性の団体
「CEPA JAPAN」を最初に立ち上げ、みなとみらいの映像プロデュースをして
いただいたりとか、去年の秋頃には私が和歌山と二居住していることから
和歌山の南紀と横浜をつないで新しい働き方をつなげていこうということで
「ワーク&バケーション」という働きながらバケーションを楽しむという
mass×massで展開したりと、いろんなところで関わらせていただいています。



いちばんは…もう2年が経ちましたが国連193か国で合意された
SDGs(持続可能な開発目標)いわゆる2030年に向けて、すべての地球上が
抱えている経済核環境社会の側面からみた17の目標…これに注力して
取り組んでいます。これまでのような気候変動枠組条約や生物多様性条約など
いくつか国家間で決めた法律的な、国がしなくてはならないものとは違って
法的制約はなく、先進国を含めてすべての国が様々な問題を解決していこう
という形で、柔軟性を持っている。今までだと国連が定めたものだと、
どうしても国がやるべきことではないかととらえることが多いのですが、
今回のSDGsなどは横浜からなど、そういったローカルにおとしやすい、そして
企業も自治体も学校もそして市民団体NGO・NPOも、様々なところから
取り組んでいける、そこに大きな可能性を感じています。



実は私2007年からイギリスのグリーンTVという環境メディアと提携して、
「グリーンTVジャパン」を立ち上げてちょうど10年になります。
インターネット上における1分から長くて10分の短い映像を通して
環境に関わってきたのですが、それがもう千数百本になりました。
森林・食・水の問題など様々な地球環境に関わることだったので、
このコンテンツを使ってSDGsの目標をよりわかりやすく、ただ情報を
伝えるだけではなくて、みなさんが映像を使って対話を流していく、
ということから「SDGs.TV」というプラットフォームを立ち上げて
今進めています。具体的にはSDGsの目標を1から17まで分かりやすく解説する
映像を作り上げたり、最近だと元NHK「クローズアップ現代」のキャスター
国谷さんと一緒にSDGsを普及啓発する映像を作り上げたり、様々な団体…
NGO・NPO、キャスターの方たちと一緒に、まず多くの人たちにSDGsを
ご理解いただく、普及していく、ということに取り組んでいます。これは
2030年まであと13年間、まだ国民のおそらく90何パーセントは知らないのでは
ないかと思います。しかし最近ピコ太郎がSDGsを短い1分くらいの映像で
公開しましたが、実はこれにも関わっています。
https://www.youtube.com/watch?v=H5l9RHeATl0

そのような方たちが真剣になって国連までいって…
言葉にしたことはあるけれど、では1~17の目標って何なの?
ということでは…まだまだこれからのタイミングかなと思います。





…と、お話してくださいました!




SDGs.TV
https://sdgs.tv/








2017年9月25日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「環境コミュニケーション②」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、先週に引き続き
業務用照明の専門メーカー、プリンス電機株式会社
企画業務部部長・CSR管理責任者 東使弘三郎さんが登場!!

Fullsizerender


今日は、環境コミュニケーションについて。


環境コミュニケーションとは、どういう活動なのでしょうか。
簡単に言えば、環境啓発を目的に地域や社会とのコミュニケーションしていく
活動ですが、実施してきた環境コミュニケーションは、環境教育活動と広報活動が
あると思います。私は会社で広報とCSRの担当をしていますが、それでは、まず、
広報活動から説明します。これは2003年から始めた活動ですが、自分で
「環境コミュニケーション広報」と名づけています。「環境」をキーワードに、
業種や分野を超えたマスコミや団体とコミュニケーションをして、環境啓発になる
報道記事を生み出すことを目標にしてきました。すべての方に関係する「環境」が
キーワードですので業種や分野を超えたコミュニケーションができるのだと思います。
社会の話題や、プリンス電機の活動など、様々な環境の話題で、新聞や雑誌の
報道記事、団体の会報誌などに掲載されています。これは、直接的な環境活動では
ありませんが、伝えることから環境を啓発する「もうひとつの環境活動」に
なっていたと思います。一番多い年には、年間170以上の環境記事が
掲載されましたこともありました。



環境教育活動は、2007年から始め、最初は横浜市立小学校への環境出前講座
「身近なあかりに興味を持とう」でした。家庭科の授業で、実験も多くしますので
クラス単位で90分授業で行っています。内容は、あかりのたのしい実験で身近な
関わりを示し、質の良い照明で、ほど良く明るくして、人の住環境にも良く、
地球環境も配慮した照明の工夫や手法・選び方を実感して学ぶものです。
ここ数年は、横浜市立大学で寄附講座や、団体や地域の方にも講座をCSRの活動
として実施しています。つい先日まで、環境インターンショップの学生も
受け入れていました。元々は、グリーンコンシューマーの育成を目的に始めた
環境教育活動ですが、最近は、周りからの要望もあり、環境や社会活動を行いたい
大学生やNPO団体へ、プリンス電機の活動を事例に、環境活動の組み立て方や
構想計画など、グリーンコンシューマーの育成だけで無く、さらに、
グリーンコンシューマーを育成する人を、育てる講座も実施するようになりました。
正直、人に教えたり伝えたりする活動になりますので、自分でも多くのことを勉強し、
環境インストラクターや環境経営士などの資格もいくつか取りました。実は講座で、
受講者へお願いしている3つのことがあります。それは私の環境活動ポリシーでも
あって、皆さんへご紹介させていただきたいと思います。

1つ目は、「誰にでもできる、自分ができる事からしよう。」
こまめに電気のスイッチを切るなど。
2つ目は、「自分の周りの人に、環境の環を広げよう。」
小学校では児童に、家に帰ったら、家の方にこんな環境講座で
こんな話しがあったと伝えるなど。つまり、環境コミュニケーションですね。
そして、3つ目は、「自分だからできる事は何か、考えて実行しよう。」
私はこれが一番、大事だと思っています。例えば、プリンス電機は照明の会社で、
環境配慮型製品を作ったり、本業に関係した「あかりの環境出前講座」をしています。
皆さんも、今でも、将来でも、自分の仕事や活動だからできる、環境配慮を
してほしいと思っています。



プリンス電機が提唱されている「3つのスリムエコ」はどんな活動ですか?
2008年、社内外にプリンス電機の「スリムエコ®宣言」を発表しています。
企業として、製品・企業・活動3つの視点から、地域や社会へ環境での社会貢献を
約束したものです。製品では、本業の照明で環境配慮型製品を開発・製造し普及
していくことです。企業は、社内的な企業活動で省エネや廃棄物の削減など
環境配慮を推進することです。そして、活動では、地域や社会と連携し、環境教育の
「スリムエコ®講座」や環境コミュニケーション広報もその活動のひとつで、
そのような活動をしてきました。今後も、スリムエコ宣言の活動を充実させ、微力では
ありますが、地球温暖化対策など、さらに地域や社会と連携を深めていきたいと思います。






…と、お話してくださいました!







2017年9月18日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「環境コミュニケーション」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、業務用照明の専門メーカー、プリンス電機株式会社
企画業務部部長・CSR管理責任者 東使弘三郎さんが登場!!

Fullsizerender

まずプリンス電機について教えてください。
実は、皆さんの身近な商業施設で使われている照明を作っている会社です。
スーパーマーケットやコンビニに行かれると、肉や、やさい、ジュースなどの
食品を展示している冷凍・冷蔵のショーケースがあると思いますが、その中に
付いているLEDや蛍光灯の照明を製造しています。来年で、創立60年になるので、
食品展示照明では独自の技術を持っているパイオニア企業と言えます。
ということは、私たちも普段の生活の中で大変お世話になっているともいえますよね。
60年前と
今では、照明機器もずいぶん変わったと思うのですが、どんな思いで
向き合ってこられたのでしょうか

まずは、消費者の皆さんに明るく快適に買い物をして頂ける照明を提供することを
心がけてきました。その上で、施設の経費削減にもなる、省エネでスリムな照明を
開発・普及してきました。2004年には天井用の照明で「地球温暖化防止活動環境大臣賞」
を受賞しています。その後、冷凍・冷蔵のショーケース用照明でもスリムで
省エネになる蛍光灯を開発・普及してきました。ここ数年はLED照明が主流に
なっていますが、もちろん、LED照明でも、省エネだけでなく、お店が展示している、
おいしくて新鮮な食材を消費者の皆さんが選びやすくなる、そんな照明を考えています。



ここ数年のプリンス電機を振り返ってみても、「第17回グリーン購入大賞」
優秀賞や
「エコプロダクツ2015」では環境省のクールチョイスの展示ブースで
スリムエコLEDが展示されたり、昨年では
子どもたちに環境社会の意識を
啓発する児童書を横浜市立図書館に寄贈などなど、
プリンス電機は
環境への配慮もしっかりされていますよね。
ありがとうございます。従業員数80名ほどの中小企業ですけれど、ISO14001の
環境マネジメントシステムに加え、ISO900品質マネジメントシステム、
OHSA18001、これは労働安全衛生マネジメントシステムです。そして、地域への
CSRを推進する横浜型地域貢献企業規格と、4つのマネジメントシステムを
活用した経営をしています。具体的には、ISOなどの要求事項があるのですが、
会社の方針管理として、エネルギー管理など、様々な項目で目標を立てて活動を
しています。例えば、品質を管理することで、良い省エネ製品も生み出すことが
できます。工場の安全衛生管理は、従業員のみならず地域への環境を考えることにも
つながります。そして、環境活動で地域社会と連携することは、社会への貢献になり、
自社への貢献にもつながるものだと考えています。例えば私の部門では、
企画業務部企画課というものがあり、方針管理に、地域や報道との
環境コミュニケーション活動を具体的に目標をあげて活動しています。



先月2017年度の「ベスト・アクション表彰」を受賞されましたよね。
受賞は、「環境コミュニケーション活動」を評価して頂いたものですが、
横浜商工会議所さんから推薦して頂きました。「ベスト・アクション表彰」は、
1都8県の商工会議所で構成される関東商工会議所連合会さんが、まちづくりの推進、
地域の活性化やPRなどで「顕著な貢献活動」、つまり、「ベスト・アクション」
をしている商工会議所の会員が頂ける賞です。プリンス電機は、過去にも、
横浜環境活動賞大賞などを頂いていますが、今回の賞は、違った喜びがありました。
商工会議所が企業の集まった団体であること、賞も特に環境の賞と言うわけでは
ありません。企業経営としての「環境コミュニケーション活動」を評価して頂いた
と考えています。その意味でも、大変名誉な賞を頂くことができたと思っています。
受賞のきっかけになった活動が、横浜商工会議所さんと連携したエコビジネスセミナー
です。1部で、わたくしが「環境コミュニケーション」の講演をし、2部では講演に
関連し報道関係者をアドバイザーに招き、横浜市立大学の学生にファシリテーター
(進行役)をしてもらった情報交換会を開催しました。この話題も、メディア6社の
報道記事と2団体の会報誌に掲載され、環境教育と広報、両方の面から
環境コミュニケーションになった活動だと思っています。





…と、お話してくださいました!







2017年9月11日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「トコロジスト②」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、先週に引き続き、
公益財団法人日本野鳥の会 普及室の箱田敦只さん が登場!!

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今日はその場所の専門家「トコロジスト」が注目されている
環境対策や防災について、伺いました。



今、「トコロジスト」が注目されているそうですね。
そうですね。今、全国の自治体でも緑を守る、緑を保全するための計画を
いろんな所で作っていると思うのですが、ある場所を具体的に守っていこう、と
考えた時にいろんな学者、大学の先生を呼んで会議をしてもやっぱり十分では
なくてどうしてもそこの場所を長年歩いていらっしゃる、熟知していらっしゃる
トコロジストの存在というのは不可欠だと思う。ところが実際にはそういう人
というのは権威がなくてそういった会議の場でも軽く見られてしまう傾向に
あるのではないかと。そして、動物の専門家、植物の専門家、という人たちと
肩を並べる存在としてその場所の専門家、という人たちに何か位置づけが必要
なのではないか、そういう人に名前をつけてスポットライトを当ててみよう
といったところも、やはりトコロジストという名前を考えたひとつのきっかけに
なっているようです。




やっぱり防災への意識にも繋がってくるのでしょうか。
そうですね。やはり自分の住んでいる街を詳しく、くまなく見ていくということで、
いざという時の災害に対する備えにもなってくると思う。今少し注目している
見方として、例えば今年の夏、集中豪雨が降って、土砂崩れや洪水が起こった地域も
たくさんあったと思うのですが、私の住んでいる東京の稲城市という所でも
ハザードマップとして、そうした洪水が起こりやすい地域などを示して市民に
呼びかけているのですが、そうしたハザードマップを見て「なんでここの場所は
洪水が起こりやすいのだろうか」という事を考えてみるわけです。
そこで明治時代の地図というのを探して持ってきて、重ねて見てみるとやっぱり
当時そこには田んぼが広がっていて用水路も縦横無尽に走っているような場所だった
ということが見えてくる。そして、そこの場所を歩いているとその用水路は今も
残っているのですが、そこに住んでいる人たちが、用水路から水を汲んできて
水やりや掃除に使ったり生活の中でまだ用水路を使っているな、という様子が
見えていたり、あるいは用水路の中を覗き込むと小さな魚がたくさん泳いでいて、
それを狙って水鳥も集まってきたりしてとってものどかな風景が広がっていたりします。
ハザードマップというと、堅い・怖いといったイメージがあるのですが、
注意するべきところは注意して、だけど実際には用水路に寄り添った生活の中で、
潤いだったり、というのが見えてきたりする。そういうことが見えてくると、
たぶん自分の街に対する愛着みたいなものも湧いてくるのではないかな、
という風に思っています。



今度、「トコロジスト」はどうなっていくのでしょうか。
箱おかげさまでこの「トコロジスト」という言葉は、少しづつ広まってきていて、
昨年は朝日新聞の天声人語にも紹介していただて、そこで多くの方にこの言葉を
知っていただいたりしました。また、私が書いた「トコロジスト」という本が
韓国でも翻訳されて、本屋さんに出回っています。非常にどんどん広がってきている
ところなのですが…実際に韓国に行っていろいろ向こうの方とお話をしてみると、
自分の住んでいる場所に愛着を持つ気持ちというのは日本も韓国も変わらないんだな、
と改めて実感できたりしました。
韓国語では「トコロジスト」という言葉は、どんな風に訳されたのですか?
そこをまさにどういう風に表すのか、というのを翻訳されていた方も非常に
悩まれました。「トコロジスト」といっても日本語の「ところ」をもじった
和製英語ですので韓国では当然なんのことやら、ということなのですが
結局、言語はそのまま「トコロジスト」を使って出版されたようですね。
海外で天ぷらが「てんぷら」のように、そのまま「トコロジスト」として
韓国にも!ではこの「トコロジスト」
という言葉をきっかけに、それぞれ母国語は
違っても他国の人とのコミュニケーションというのも
はかっていけそうですね。
そうですね。そこは意図していなかったところなのですが、やはり韓国の方にとっても
「トコロジスト」というネーミングが不思議で、何の意味なんだろう?とひっかかりを
覚えるらしいんですね。日本でもそういう風に言ってくださる方はたくさんいるのですが、
韓国でもやっぱりひっかかりを覚える語感があるのかな、と思ったりしています。





…と、お話してくださいました!





2017年9月 4日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「トコロジスト」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、公益財団法人日本野鳥の会 普及室の箱田敦只さん が登場!!

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「トコロジスト」について、伺いました。



「トコロジスト」は、どういう方のことなのですか?
「トコロジスト」の「トコロ」は場所を意味する、そこに英語の接尾語「ist」を
くっつけて、「~する人」という意味でつくった和製英語です。意味としては
「ある場所の専門家」ということになります。例えば、「関内のトコロジスト」
とか「山下公園のトコロジスト」といった使い方をします。この言葉は、
私のオリジナルではなく、平塚市博物館の元館長をされていた浜口哲一さん…
残念ながらもう亡くなられてしまったのですが2005年くらいから言い始めた言葉です。
専門家というと、「鳥や虫の専門家」あるいは「歴史の専門家」というような
言い方をしますが、何か一つのテーマに詳しい人ということではなくて、ある特定の
場所については鳥も虫も歴史も、みんな詳しい、そういう人のことを指します。
日本野鳥の会とはどう関わっているのですか?
日本野鳥の会は鳥が好きな人たちの団体なのですが、その鳥の見方には大きく
二つあります。一つは、本全国出歩いて、野鳥と出会って楽しむという見方。
もう一つは、あまりいろいろ出歩かないで、自分の家の近くで一か所フィールドを
決めて、そこをずっと見ていくという見方です。後者の見方は、どちらかというと
地味なのですが、いざそこの場所の自然を理解していこう、守っていこう、
といった時にはすごく大事な見方だったりします。トコロジストというのは、
後者の見方を応援していこうということで作られた言葉ですね。



箱田さんはトコロジスト歴何年くらいなのですか?
ちゃんと自分がトコロジストだと意識して歩き始めたのは、
まだ7~8年くらいしか経っていないです。
意識し始める前、気付いてはなかったし、まだ言葉もなかったけれど
よくよく考えるとトコロジストは始まっていたな、というのは何歳くらいの頃ですか?
箱田 子供が生まれた時がちゃんと意識した頃になるのかな、と思うのですが…
それまでは、私は小学生の頃から引っ越しが多くて、小学校・中学校で2~3年に
1回くらいで引っ越しをしていました。そうすると大人になってからも、今でも
どこかに住んでいても現実味がないというか、まあどうせあと1年もすれば
また引っ越しちゃうんだろうな、という感覚がありました。でも、自分の子どもが
生まれると、やはり自分の子どもにはちゃんと故郷を持ってほしいな、という
気持ちがずっと起きてきて、ちょうどそこ頃に浜口さんの「トコロジスト」という
言葉を聞いて、じゃあ今住んでいる場所に自分たちも根付いてみようかな、
と始めたのが、その7~8年前ということになります。



今日は箱田さんが地図を持ってきてくださっているのですが、
これはどちらの地図ですか?
こちらは私の家の周りの地図なのですが、ある年の5月の連休を使って家の周り
1km四方くらいの範囲の中の道という道を全部くまなく歩いてみたんです。
ただ歩くだけでは面白くないので、その時に、スズメを見つけた場所を
地図に落としてみたんです。それを表したのがこの地図です。
三角の赤い印が付いているのが、スズメと会った場所ですか?
一見して、スズメはやっぱりいろんな場所にいるな、ということがわかると
思うのですが、ただ一カ所だけスズメが全くいない場所があったんですね。
それは緑に塗られている森の中なんです。
あれ?でも鳥って森の中とか自然が大好きなイメージがありますけど
スズメは違うんですか?

スズメという鳥は開けた場所が好きで、あんまり森の中というような場所は
好きじゃないんですね。
それはスズメの生態とも何か関係しているのですか?
やはり元々そういう場所で進化を遂げてきた鳥、ということもあるのですが、
そういった事が単なる知識ということだけではなく実際に地図で落としてみると、
それがなるほどということでちゃんと地図に現れてくる、ということなんですね。





…と、お話してくださいました!







2017年8月28日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「リサイクル」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、横浜市瀬谷区でリサイクル活動を進めている団体、
アゲイン瀬谷 代表 東昭子さん が登場!!

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「アゲイン瀬谷」は、
横浜の軽井沢、瀬谷区で「捨てればゴミ・分別すれば資源」を掲げ、
30年間リサイクル啓発活動をしています。

昭和57年、転勤により大阪から瀨谷区に参りました。大阪ではすでに7品目の
分別をしていました。横浜は何でも一緒に捨てていいと聞き、すごい、便利だと
思う反面いつも頭のどこかで気にかかっていました。横浜市に、
”分別しなくて良い理由”を質問したところ、何でも燃やせるすごい焼却炉なので
もっと人口が増えても対処できます、と回答いただきました。この疑問が
きっかけで、平成元年近所の主婦5人で話し合い瀬谷区から、何か発信できれば
と“アゲイン瀬谷”を設立いたしました。定例として、毎月第2火曜日、
6拠点を登録業者さんが集団回収してくれます。近燐の小学校では環境教育の
一環として紙パックの再利用したハガキ作りとゴミの分別、
G30『(一人一日30%減量)』から
3R夢(スリム『(リデュース・リユース・リサイクル)』まで
身近な勉強をしています。子供達の笑顔とおしゃべりの時間は行事の中でも
一番楽しい思い出として心に残っている活動です。又、次世代のリーダーを
育てるため、紙パックから、手づくりハガキを作る教室も開いています。



紙パック1枚から始めた回収は、行政指導と共に地域の感心も高まり
充実してきました。分別・回収・再利用をして、再生品が使用され
“リサイクル”が一過性の流行語でおわらないで欲しいものです。
三ツ境商店街のお祭りでは、当時、三ツ境小学校4年生の皆さんが、
紙パックでコースター、ペンたて、ハガキやしおりを作り、子供が販売する
お祭りは大変盛り上がりました。売り上げは、当時の災害地に寄付されると
聞きました。手作りハガキコンテストにつきましては 区内6箇所の
コミスク・集会場で、100作品を預かりました。区長始め多数審査員により
公開審査のかたちをとり、各賞は再生品のトイレットペーパー一箱に決めた
ところ、受賞者の方は大変喜ばれました。終始、循環型社会を貫いた
大変満足感のあった行事でした。横浜市から1回、神奈川県から2回、国から
環境大臣表彰を頂いた事でしょうか、「アゲイン瀬谷」の活動の三冠王だと
言ってくださり、皆様のご協力に感謝し、今までの活動のご褒美だったかと
皆で喜んだことを覚えています。




人生最後まで関わるのが「ゴミ問題」です、このまま関心を持っていく事は
義務だと思っています。会員の2代目、3代目の協力、感心も深まる中、
今までと変わりなく自然に続いて行くことを期待しています。最後に
「30年誌」は「アゲイン瀬谷」の活動の歴史として何らかの形で完成したい
と考えています。YES! for youをお聞きの皆さん、今からでも遅くありません。
ポイ捨てやゴミ問題に関心を持ち分別ご協力くだされば
“東京2020オリッピック・パラリンピック”もゴミのない横浜が、
日本が見てもらえると思います。




…と、お話してくださいました!






2017年8月21日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「環境配慮」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、横浜市神奈川区で、70年以上、石けんを作り続けている、
太陽油脂株式会社の生産技術部長 金井一徳さん が登場!!

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今回は石鹸の原料となるパームについて!



原料であるパーム油に関して、国際的な団体RSPOに加入されましたよね。
ここにはどういった経緯があったのですか?
パーム油の主な生産国はマレーシアとインドネシアです。全世界の85%以上を
占めています。パーム油は他の油脂、例えば大豆、なたね、コーン油と比べて
土地辺りで収穫できる油脂の量が多いことで重宝されています。しかし現地では
パームを育てる農園を作ろうと、違法な森林伐採が行われるケースがあり、
オランウータンやトラ、ゾウなどの生息地を脅かす環境破壊が発生しています。
また、農園では児童労働の問題、過剰な農薬散布などがあり、土壌汚染、
人的被害も発生しています。このような背景を受け、持続可能なパーム油の需給を
はかる事を目的としたRSPOが生まれました。日本もパーム油の需要は多くなって
きており、弊社を含め、パーム油を使用している企業がRSPOの趣旨を理解し、
随時加入団体が増えている状況です。
まだ30社の加入ということですが、これから先もっともっと増えていきそうですね。
そうですね。そうありたいですね。



環境レポートを2011年から公開されていますが、反響はいかがですか?
社会貢献や自然保護問題に、関心の高い方からのお問い合わせがあります。
先程の話題、RSPOの取り組みが東南アジアの環境対策として有効なので、
もっと動物への影響など具体的な情報など乗せたらどうか、などのご指導を
受けることもあります。また、地域貢献として、工場見学会を開催しております。
その参加方法などのお問い合わせがあります。
その太陽油脂の工場といいますと、工場の設備も、天然ガス、コジェネ導入、
屋上の太陽光発電
など、積極的にCO2削減に貢献されていますよね?
2014年に天然ガス利用で省エネ性の高いボイラー設備を導入し、年間CO2削減量は
約300t、2015年は、コージェネレーションシステムを立ち上げたことで、
削減量は約240tとなっています。工場全体CO2排出量の約3%の削減ができました。
微力ながら、地球温暖化防止に貢献しているのではと思っています。太陽光発電は、
自社内で消費する方式で2001年に3kWを設置していました。昨今の自然エネルギー
の重要性を受け、2015年に新たに39kWを増設しました。総発電量は42kWと
小さなものではありますが、今後も増設を検討していきたいと思っています。




最後に、今後の展開などありましたら、お聞かせください。
加工油脂事業では、製造に必要なエネルギー量を把握し、少ないエネルギーで
高品質な食用油脂の製造ができる設備環境にすることを進めたいと考えています。
石けん化粧品事業では、サステイナブルな原料調達を行っていることを、さらに
アピールしていきたいと思っています。具体的には、花や葉、実など毎年実りある
ものを原料としていることです。根っこや茎を対象にしてしまうと、再生に時間が
かかってしまいますから。今求められているサステイナブル社会の一役が担えれば
と思っています。いっぽう工場では、省エネ設備の導入を推進してきましたが、
自社だけで取り組む環境活動には、限界があるのではと感じています。今後は、
横浜市や町内会などの地域、近隣の企業と連携した環境活動や環境設備の設置が
展開できればと思っています。個々の取り組みは小さくても、数が集まれば、
大きな力になるはずだと信じています。
ひとつひとつ丁寧に形にしていきたいと思っています。




…と、お話してくださいました!




2017年8月13日 (日)

YES! For You 今回のテーマ「環境配慮」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、横浜市神奈川区で、70年以上、石けんを作り続けている、
太陽油脂株式会社の生産技術部長 金井一徳さん が登場!!

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環境への取り組みについて伺います。


今年3月に創立70周年を迎えられた太陽油脂、どういった会社なのでしょうか?
太陽油脂はヤシの実を輸入し油を搾る会社として1919年東京搾油という名で創業、
前身から数えるとあと2年で100周年を迎える老舗の会社です。現在の太陽油脂の名と
なったのは1947年で、今年創立70周年を迎えました。会社は横浜駅からほど近く、
横浜港につながる運河に面した場所にあります。国外から運ばれた油脂と、
国内各地域の様々な食用油を主原料としています。事業は、加工油脂と、
石けん化粧品があり、加工油脂は、主原料を精製し食用油脂にします。
これをマーガリンやショートニングにして、市販のお菓子やドーナツ・
フライドチキンなどの揚げ油、アイスクリームなど、様々な食品の原料として、
業務用に製造販売しています。石けん化粧品は、食べられる油脂を原料に使い、
昔からの処方でつくるレトロな商品から、オーガニック栽培原料を使用した
スキンケア商品まで、天然由来成分を使うことに拘り、人と環境にやさしい製品をと、
100種類以上製造販売しております。パックスナチュロンやパックスベビー、
素肌レシピなどのシリーズがあり、愛用いただいております。



今聴いていらっしゃる方の中でも、私も使っている!という方も多いと思うのですが、
私も実はその一人で、パックスナチュロン製品、うちにいくつくらいあるんだろう、
というくらい数えきれないほど
なのですが…そもそもの出会いが、私の趣味は登山で、
山に入って山小屋泊をした時に、その山小屋に
よって周りの自然環境に配慮した上で
備え付けの石けんを使用していいという場所がある。その備え付けの
石けんに
採用されていたのがこのパックスナチュロンで、へー!こんな石けんがあるんだ!
と思わず製造元を
見た時に横浜の神奈川区だということを知り、それ以来自宅でも
使うようになったのですが…
つまり、環境面
においても信頼されている証だと思うのですが、そういった環境へ
積極的に取り組むようになったのは、
どのような背景からだったのでしょうか。
高度経済成長期、全国の河川に泡公害が起こり、水道水汚染も社会問題となりました。
そこで、河川に流れても生分解性の良い石けんの使用を進める「石けん運動」という
市民運動が活発になりました。1980年では琵琶湖の水を守ろうという琵琶湖条例にも
関係して、太陽油脂の石けんを使い、市民・消費者団体の方々とともに環境改善活動を
行った歴史があります。いっぽう工場は、省エネ法のエネルギー管理指定工場であり、
コージェネレーションシステムや太陽光発電などの省エネ設備の導入や、ロス削減などの
活動をしていたので、環境活動は昔から重要な取り組みとして存在していました。



エコアクション21も、認証取得されましたよね。
先ほどお話した省エネ法に従い、省エネ活動を推進してきましたが、工場主体
という傾向がありました。エコアクション21は、全従業員を対象に取り組むもので、
自らと社会の持続的な成長を実現する環境経営を推進するものです。
石けん化粧品事業の商品設計の拘り、人と地球にやさしい製品づくりという
企業理念にも合致していたので、より具現化するものとして、採用しました。




…と、お話してくださいました!