YES! For You

2017年6月19日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「フィルムフェスティバル」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、先週に引き続き、
みなとみらいにあるショートフィルム専門映画館
ブリリア ショートショート シアターの副支配人青目健さんが登場!!

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アメリカのアカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」について伺います。


先週の6月17日に、「FutureCityYokohama Award」の授与式が
行われましたが、どんな感じだったのでしょうか?
今年の授賞式では、メキシコの女性監督Maribel Suarez監督の
『不思議な穴/A Hole』が、子供に向けたシンプルなメッセージを、
アニメーションという手法で凝縮している点が評価され受賞となりました。
小さい女の子と、その子がお気に入りの、地面にぽっかりあいた一つの穴の物語で、
そこだけ聞くと不思議なお話なのですが、最後に心がほっこりする小さな奇跡が
起こるんです。この奇跡は、私たちが未来を次の世代に届けるうえで、とても
大切なメッセージが秘められていると思います。Suarez監督は、実は子供向けの
本のイラストレーターとしての一面も持っている方なので、本作も絵のタッチが
とても柔らかくてカワイイんです。きっとお子さんと一緒に観ても、気に入って
もらえると思います。こちらは6月23日(金)に当館で上映がございますので、
ぜひお越しください。
このショートフィルムの魅力は、やっぱり1本1本がすごく短いというところ
だと思うのですが、この
『不思議な穴』は何分の作品なのですか?
こちらは4分11秒の作品です。
そうやって聞くと、お子さんも集中して集中して見られそうな気がするのと
同時に、4分で一体どんな
奇跡が起こるんだろう?ってワクワクしますね。
そうですよね。本当に子ども目線で作られた短い作品なのですが、始まりから
終わりまで目の離せない最後にちょっと心が温かくなる、そういう物語が
詰まっているので、ぜひ、観に来ていただければと思います。
その温かい余韻でシアターを後にできそうですね。



ブリリア ショートショート シアターでは、25日までどんな予定が
組まれているのでしょうか?
映画祭の後半戦も見どころ満載ですが、注目のプログラムを3つご紹介します。
1つ目は、明日20日(火)に上映する「cinema TEC!プログラム」です。
これは、今年の映画祭テーマにもなっている映像テクニックやテクノロジーに
フォーカスしたプログラムで、『タクシードライバー』『ディパーテッド』で
知られるハリウッドの巨匠監督マーティン・スコセッシが映画を語る
『インサイド・スコセッシ』や、人気俳優斎藤工さんが主演声優を務めた
SFアニメーション『パカリアン』を上映します。
2つ目は「キッズプログラム」。こちらは小さいお子様でも楽しめる作品を
集めたプログラムなので、ぜひ親子で観てホッコリしていただきたいですね。
3つ目は「韓国・アシアナ国際短編映画祭プログラム」です。
『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』で知られる俳優ユ・ジテが参加した
アニメーション等、今年15周年を迎える韓国最大級の短編映画祭が、
ショートショートのためだけにセレクトしたスペシャルなプログラムです。
欧米の作品とはまた違ったショートフィルムの魅力をご堪能いただけると思います。
これらの上映プログラムは、電子チケットアプリ「Peatix」で
好評無料予約受付中です。ぜひ、ご予約の上、ご来館ください。




最後に、ブリリア ショートショート シアターの今後の展開などあれば、
教えてください。
まずは、6月28日(水)から、ショートショート フィルムフェスティバル
& アジア 2017で受賞した作品を特集上映する毎年人気のプログラム
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017 受賞プログラム」
が上映スタートしますので、映画祭で「見逃した~!」という方はぜひ、
ご来館ください。そして、「ブリリア ショートショート シアター」は、
ショートフィルムの専門映画館としてだけでなく、実は、若手映像作家や
クリエイターの発掘や育成の場でもあります。注目クリエイーターを迎えた
セミナーやイベントも随時開催していきますので、こちらもぜひご注目ください。



…と、お話してくださいました!



FutureCity Yokohama Awardを受賞したマリベル・スアレス監督による
『不思議な穴』。どんな作品なのか…今度の金曜日、23日に
ブリリアショートショートシアターで見ることが出来ます。


http://www.brillia-sst.jp/




2017年6月12日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「フィルムフェスティバル」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、みなとみらいにあるショートフィルム専門映画館
ブリリア ショートショート シアターの副支配人青目健さんが登場!!

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アメリカのアカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」について伺います。


イーネでもお馴染み、「ブリリア ショートショート シアター」について
改めて教えてください。
「ブリリア ショートショート シアター」は、
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」と連動する日本初の
ショートフィルム専門映画館として、2008年に横浜・みなとみらいに誕生しました。
館内はレッドカーペットをモチーフに赤を基調とした内観で、ゆったりと
ショートフィルムをご鑑賞いただけるよう、シアター内に配置している椅子は
パリのオペラ座やカンヌ映画祭のフェスティバルホールでも使われている
フランス・キネット社のものを採用しています。また、ラウンジでは、
アルコールや各種ドリンク、フード類も充実していますので、カフェとしても
ご利用いただけます。映画祭会期中以外にも、世界中から選りすぐりの
ショートフィルムを上映していますので、ぜひお越しいただきたいですね。
あの椅子にそんなバックグラウンドがあったなんて…!
座り心地は最高だとお客様にもよく褒められたりします。
映画祭、華々しい舞台の場というのもあるので、そこと連動した
シアターということで、大人な空間を感じるような内観にしています。



今月1日から、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が開催中ですが、
これはどんな概要なのでしょうか。
俳優の別所哲也が「映画は長さじゃない!」という思いから始めた
この映画祭も、1999年の第1回から数えて今年で19回目を迎えました。
今年は世界140か国から約9,000本ものショートフィルムが集まり、
その中から厳選した約250作品を無料で上映しています。
実はアメリカ・アカデミー賞には短編部門の賞もあって、国内唯一の
公認短編映画祭であるショートショート フィルムフェスティバル & アジアで
グランプリを受賞した作品は、翌年のアカデミー賞に推薦されることになるんです。
このことから、ショートショートは、多くの映像作家が世界に向けて羽ばたく
事の出来る映画祭とも言えます。「実は昨年のグランプリ作品『合唱/Sing』は、
アカデミー賞短編実写映画賞を受賞しているんです!ちょっと気の早い話ですが、
今年のグランプリ作品も今からアカデミー賞受賞成るか!?ぜひ注目してください。
これは映画好きにはたまらない話ですね!



環境未来都市 横浜の普及啓発の一環として授与されているのが、
「FutureCity Yokohama Award」。これはどんな賞なのですか?
「FutureCity Yokohama Award」は、2013年より、
ショートショート フィルムフェスティバル & アジアに応募のあった
作品の中から、環境配慮と先端技術による未来のまちやライフスタイルを
テーマに授与するアワードで、今年も6月17日(土)に
ブリリア ショートショート シアターで授賞式を行います。更に今年は
アワード設立5周年を記念し、横浜市とショートショートで『一粒の麦』
というショートフィルムを共同製作しました。これは横浜が日本のパンの
発祥地であるというエピソードから生まれた作品で、俳優の
シャーロット・ケイト・フォックスさんと柄本明さんの共演も見ごたえのある
作品です。この作品は「FutureCity Yokohamaプログラム」でアワードの
ノミネート作品と共に上映され、上映日と授賞式の日は、本作のモデルにも
なった元町の老舗パン屋さん「ウチキパン」のパンも当館で限定販売しています。
授賞式を含め、これら上映プログラムは、電子チケットアプリ「Peatix」で
好評無料予約受付中です。ぜひ、ご予約の上、ご来館ください。
いいですね!モデルとなった「ウチキパン」私も大ファンですが、
それが買って食べられるんですね!
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」は東京でも
開催しているのですが、この試みは横浜のブリリア ショートショート シアターの
みなので、ぜひご来館ください。
そういった“ならでは”を聞くと、ちゃんとチェックしておきたい!と
思うものですからね。

…と、お話してくださいました!




ショートフィルム「一粒の麦」は環境未来都市横浜のHPで見ることが出来ます。


環境未来都市横浜
http://www.city.yokohama.lg.jp/ondan/


2017年6月 5日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「都市緑化②」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、先週に引き続き
オルト都市環境研究所 岡田信行さん が登場!!


都市でミツバチを育てることで、地域活性化やヒートアイランド対策にも
つなげているHAMA BOOM BOOMプロジェクトを手掛けている岡田さん。
関内のあるビルで地域とのつながりも作る屋上緑化にチャレンジしています…



関内のさくらWORKSのビルの屋上でヒートアイランド現象の緩和を目的とした
屋上緑化に今年の春からトライしています。ビルオーナーのイトウさんが中心と
なって屋上緑化に取り組まれていて、そのお手伝いをしています。ただ単に
屋上緑化をする、というのではなくその屋上緑化が街に何らかの恵をもたらす
ような取り組みになればいいなという風に考えて続けている。どうしても
屋上緑化というのは、緑化した段階で熱には効いているからいいよね、と
放っておかれることが多い。そうではなくて、そこからもうひとつ楽しみを
加えたいと思っている。具体的にいうと、そこから何か作物など、関内産の
何かが摂れれば街に還元ができるよね!という風に思っている。そのように
街をめぐるものを供給できるような屋上緑化になれば素敵だな、と思っています。




地球温暖化など大きいことを考えてしまうと、どうしても自分は関係ない、と
他人事感が出てしまうというか、肌感覚として地球が熱くなっている、
ヒートアイランドだ、というのはなかなか感じづらいところがあって、
差し迫ったような感覚ではないところもあると思う。なので、まずは
身近な環境について考えるのがひとつなのだな、と思っている。自分もその街、
あるいは庭でもいいです、それを担っている一人なんだ、ということを
実感することが重要。地球規模・都市規模の温暖化やヒートアイランド現象を
考える前に、まずは自分の庭に咲く一輪の花を考えて…例えばこの花の一輪が
蜂蜜になる、というようなことを考えて、環境が巡っていく、ということを
実感すると取組のモチベーションが出るのではないかな、と考えます。




ミツバチを活用した、そのような気付きをもたらすような活動も継続していきたい。
関内の屋上の農的空間というのを活用する、ということでいうと、街の恵が
巡っている、というような街を作っていって、それが個性になって、それが
自慢できるような街づくりに貢献できたらと思う。関内の人が関内の作物を
使って関内で活かす!こういった関係性…グローバルな街のなかでちゃんと
ローカルが存在する、というような街づくりに貢献できたらいいな、と考えています。




…と、お話してくださいました!



2017年5月29日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「都市緑化」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、オルト都市環境研究所 岡田信行さん が登場!!


都市でミツバチを育てることで、地域活性化やヒートアイランド対策にも
つなげているHAMA BOOM BOOMプロジェクトを手掛けている岡田さん。
今日はビルの屋上を活用した都市緑化について。



都市の温暖化というか暑熱環境といいますか、暑さ環境の悪化というのは
やはりどんどん年々進んでいると感じています。都市熱環境の方でいうと、
なかなか気温を下げるというのは難しい。そのひとつの方法が緑化でもあるの
ですが、ヒートアイランド現象を緩和させる方法というのはいくつかあって、
ひとつが土地・表面を元々緑だったところにコンクリ―トいっぱいな街に
なってしまった、それを基に戻していくという取り組みがひとつ。
もうひとつは人工的な排熱。クーラーや自動車がたくさん出てきて、
そこから出てくる熱が非常に多くなった、というのがひとつ。それから、
建物とも関係する、元々あまり凸凹がない土地だったところが、たくさん
建物が建って風通しが悪くなってしまった、こういった大きく3つくらいの
要因が考えられる。そのうち、都市緑化というのは割と個人でも取組やすいもの
として注目できるのではないかという風に考えています。



やはりヒートアイランド現象の対策としての都市緑化というのは、効果が
認められているので、行政もとてもバックアップをして屋上緑化などが
進められている状況です。ただし、屋上緑化をただ単にしたからといって
すぐに都市の気温が下がるか、といったらやはりそうではないところがある。
若干、焼け石に水的なところも少しあるかと思います。まったく効かない
わけじゃないのですが。ですから、ヒートアイランド現象というのは、
都市の気温というよりは、都市の暑熱環境、暑さ感を緩和するツールとしては、
屋上緑化・壁面緑化はとっても有効だと思う。気温を下げるためにはとても
たくさんのエネルギーがいりますが、例えば屋上や建物の壁面を人口的な
コンクリートから緑のものに変えるだけで表面温度がぐっと下がります。
屋上でいったら、だいたい50度くらいのところが30度くらいまで下がってきます。
そうすると、そこから受ける輻射熱が減るので、暑さ感というものは、
減っていくという風な形になろうかと思います。




やはり屋上緑化というのはかなり取り組まれてきています。行政でも補助などが
出ています。その中で、壁面緑化というのがまだ取り組まれてはいるのですが、
まだ技術的にも難しいところもあり、これからの分野である、という風に
感じています。壁面緑化は、屋上緑化と比較して人間の目に入る機会が多い。
たとえ実際に温度が下がらなくても、目にも涼しさ感みたいなものが出てくるかと
思います。また、自然に囲まれているような感じを受けることによってまた自らも
緑を作りたいという意欲を湧かせていけるようなものになるんじゃないか
という風に思います。




…と、お話してくださいました!








2017年5月22日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「地域貢献②」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、横浜市栄区にある、横浜市登録地域史跡、
通称「田谷の洞窟」の保存活動をされている
田谷の洞窟保存実行委員会 田村裕彦さん が登場!!

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田谷の洞窟の維持と自然環境には、深いつながりがあるんだそうです。

明らかに気候変動が起きているんだと思う。気象庁などが発表している
過去10年くらいの統計データは年間のゲリラ豪雨の発生回数って過去10年で
10回くらい増えている。洞窟内のレリーフは、よくゲリラ豪雨の後に剥離が起きる。
去年は埼玉大学の室内実験で水分が大切だということがわかってきたんですが、
実際の現象としても降雨量によって痛み方が違う、ということがわかってきている。
剥がれ落ちるものの量も違ってくる。単純に10回増えている分、洞窟には10回
リスクが増えているということになる。これは、今後増え続ける想定がされている。
でも、これは止まらない。できるものであれば、上の山の環境…樹木とかの
コントロールができたら、現状維持としては嬉しい。そのためには、
現状どんな木があるのかを調べなくちゃいけない。

木の種類によっても、根の伸ばし方とかどういった状態に強いのか、とかそれを
あまりに先読み
しすぎても、これまで築かれてきたものと変わってきそうですよね。
そうなんです。だからまずは現状把握、それを認識する、ということですよね。
実はこの洞窟保存活動って、里山の環境保全活動に直結するということに
なってきているんですよね。



環境調査の中に、人的インパクト調査、というのがある。山を削って住宅や畑に
しちゃうとか、地形が変わることによって環境が変わる。当然地盤の中も
変わってくる。なので、今は環境調査と同時並行で古いこの地域の写真を調べて
どれくらい変わったのかも調べようと思っている。洞窟って江戸時代くらいから
とても地域に根付いているもので、江戸時代後期には、地元の人達が修復している。
土着の文化財といえる。なのでもっと地元の人に洞窟の事について知って欲しいし、
もっと誇りに思っていいとも思っている。今、地域の人にも参加をいろいろ促して、
何人か手が上がってきている状況なので、こういった事を通して里山や農村の風景
そのものに価値があるんだということに運んでいければいいな、と思っているん
ですよね。




こうやって田谷の洞窟の保存をし始めて、2年。これから私たちが田谷の洞窟と
関わっていくとしたら
どのようなところに接点を持っていけますか?
たぶん、農村部の地元の人たちと、都心部に住む僕らのような人たちとでは
かなり意識が違うんだと思うんですよね。農村部の人たちからしたら自分たちに
とって遊び場だったから、砂場みたいなところが「え!?そんなにすごいの?」と。
同じように里山や農村の風景にも当てはまっていて、僕ら都会人・都心居住者には、
そういうことにはすごく価値があって、すごくありがたい、と思っていると
思うんですよね。地域と一緒に、というその地域の範囲って、周辺地域だけじゃ
なくて、もうちょっと距離、半径が近いところからの人たちにも関心を持って
いただいて、こういった調査活動にも参加してもらえたりすると一番良い。
そして、里山の保全にも繋がるんじゃないかな、とそっち方向に進められたら
いいな、と思っているんですよね。



…と、お話してくださいました!








2017年5月15日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「地域貢献」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、横浜市栄区にある、横浜市登録地域史跡、
通称「田谷の洞窟」の保存活動をされている
田谷の洞窟保存実行委員会 田村裕彦さん が登場!!

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田村さんは田谷の洞窟の保存活動をされているそうですが、
どんなきっかけがあったのでしょうか?
私は田谷の洞窟の隣町の飯島町出身で、高校も、すぐそばの県立高校の出身。
なので、昔から名前も知っていて、子供のころに洞窟に来た事はあるんですね。
今は、戸塚で小さな建築設計事務所をやっていて、古い私のクライアントさんの
一人が田谷の洞窟の地主さんで、この方のお宅を麹している時に、田谷の洞窟の
保存の相談を受けた。クライアントさんは、田谷の洞窟の管理をしている
定泉寺さんというお寺の檀家さんで、そこからがきっかけです。


建築家として、今の状況を見てほしいというオファーから始まったんですか?
表面が傷んできているので、どうにかできないだろうかと。元々私は専門が建築。
でも実は、僕の大学の専門て港湾土木系なんです。なので、そこから土木系の
友人たちと精査して、そこからいろいろできないだろうかと検討し始めたのが
2年くらい前なんですね。



田谷の洞窟の歴史って…長いですよね?
鎌倉時代、800年くらい前から歴史に出てくる。ただ、洞窟全体像が800年前に
あったかというとわからない。いろいろ散文している文献を調べると、
何百年かかけて今の状態になっているんですね。この800年前くらいからある洞窟に、
行ったことはある、聞いたことはある、という人はすごく多くて、だけど
どんなものなのかはあまり認知されていない。大人になって改めて行ってみると、
内部がすごくきれいな浮彫のレリーフが200点くらいあって、大きなドームも
4つくらいあるのですが、どうやって作ったんだろう、どうしてここまで
保存されているんだろう、といろんな不思議に出会う。その不思議を見ていたら、
これってやっぱり後世に残した方が良いのではないか、と直感的に思って、
何度も足を運んで、お寺にいろいろお話をして、保存活動を始めてきているんですね。




今、デジタルデータ保存を目的としていて、先行して進んでいるのは、
地盤工学的な基礎調査。そういった調査からいろいろわかってきたことがあって、
どうして保存されてきたのか、ということも含めて、今の状況はどんなもの
なのだろうというひとつのヒントに、洞窟内の空気の湿度と、地盤の水分の量、
それがすごい影響していて、奇跡的に綺麗に残っている、というのがわかってきた。
となってくると、調査しなければならないことが急に増えちゃいまして。洞窟の中の
空気の湿度ってほぼ地下水の影響が大きい。実際洞窟には地下水が流れていて、
水が湧いている。その影響も大きいのでしょうが、そうではなくて、雨降った後とか
地盤全体が水で湿ってくる時があるんです。それがすごく大切っぽくて、
地盤の含水率、水が含みやすいなどの適度な閾値があるんですね。今度はそこが
どこなのかが知りたくなっちゃう。たぶんそれを解明するのはすごく難しいと思う。
ただ、その地盤・地中の水量って一般的には地表の植生によって全然違う。結局
今年度やろうと思っているのは、田谷の洞窟の上の山の環境調査。どんな植生が
あるのかをきちんと把握できていないのでどうもそっち方向に進まないと、いろんな
ことがリンクし出しちゃう。なので、今年度はとりあえずその準備をしている、
という状況なんです。



…と、お話してくださいました!









2017年5月 8日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「地域活性化と環境問題②」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、先週に引き続き、
教育政策アドバイザーとして高校の魅力化に取り組んでいる
株式会社 Prima Pinguinoの代表取締役 藤岡慎二さんが登場!!

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「スモールスクール」という考え方を実現していきたいと思っている。
生徒が少なくなってきている理由から、高校が統廃合されていく。
これは、生徒が少ない事は良くない事だ、生徒が多いと良い教育ができる、
という考え方から生まれる。ただ、300人全校生徒がいても、全員と会わない。
100人くらいの高校で、でもいい教育ができる、というような考え方を
広めていくべきだと思っていて、そうすると地方の高校がつぶれずに済む。
そうするとその地域から人も出て行かないし、地域のリーダーや地域の担い手が
育っていくと思うんです。小さいのにいい教育ができる「スモールスクール」
というのを、海外にはあるんですが、日本でも作っていきたいなと思っています。





例えば、里山。人間と自然が一緒に何百年もかけて作られてきた田園風景で、
そこから持続的にお米、野菜など自然から恵を受ける。人がいないと里山は
維持されない。もしも学校がなくなって人が出て行ってしまうと、里山は
荒れ放題になっていまって、結局自然に返ってしまう。そうすると、持続的に
食を生み出す形ではなくなってしまう。人と自然が共生するからこそある風景が
なくなってしまう。それは日本全体でマイナスになっています。なので、
その地域に人を居つかせる、居てもらうためにも、学校って大事と思っていて、
そこは環境問題と高校の魅力がつながるところではないかな、と思います。
その地域の自然を住むことによって自然と共生しながら持続的な形を
作っていくために学校は必要かなと思いますね。




当事者意識だと思う。やっぱり自然環境問題というと、やはり酸性雨だとか
温暖化とか、あんまり自分に関係がない、という風に思ってしまう。なので、
当事者意識を持つことが大事だと思っています。ただそれをどう持つのか、
というところが課題になってくると思うのですが、今僕ら実際に高校でも
カリキュラムを行っているのですが、地域の課題を突き詰めて探究して考えて
行こうという授業がある。そうすると結構環境問題に行きつくこともあるんです。
なので、自分には関係ないと思っていたこの問題が、実は自分に関係があり、
かつそれは環境問題に関わっているという風になると、これは自分事なんだ、
となるんです。例えば、沖縄県の久米島では赤土がどんどん流出してしまっている。
普通は子どもはそれで何?となってしまうのですが、これによって観光が打撃を
受けてしまうと、観光業をしている家の子どもたちは、あ!お客さんたちが
少なくなっちゃうよね!と問題につながるわけで、自分と環境問題のつながり、
というのを高校生が普通はやらない地域の課題を突き詰めて考えていく作業によって、
認識していって自分事化していくのかな、とは思っていますね。

…と、お話してくださいました!










2017年5月 1日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「地域活性化と環境問題」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、教育政策アドバイザーとして高校の魅力化に取り組んでいる
株式会社 Prima Pinguinoの代表取締役 藤岡慎二さんが登場!!

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教育を通じた地域の活性化・地方創生事業…というと仕事づくり、
仕事がないと生活ができない、ということで産業振興などと言われますが、
では教育はというと、あまりそこに関係がないのでは、といわれていたのですが、
私たちは、教育を通じて地域を活性化していこう、ということをしています。
具体的には、高校に魅力化事業。全国には公立高校が3500校ありますが、
少子化が進んでいる離島・中山間の田舎が多いのですが、最近は都会の方も
多くなってきて、1年間に60校ほど統廃合されている。やはり高校が統廃合
されてしまうと、そこに住む人が少なくなってしまうというデータがあります。
そうなると、地域としては大問題。統廃合されそうな高校を復活していこう、
魅力化していこう、というのが今の我々の主な事業です。



大きく3本柱で進めている。まずは高校のカリキュラムを変えていく。
総合学習や学校指定設定科目とか専門学科などその学校独自で学ぶ時間がある。
例えば、長野県白馬高校だと、9000人の村に年間220万人の観光客が来る。
インバウンドがすごく多いなか、インバウンドで観光が来る、英語も使うし観光も
勉強しなきゃいけない、ということで国際観光科という専門学科を作っている。
こういう風にその地域でしか学べない、その地域に必要な学び、というのを
進めていこう、とカリキュラムを考えるのがひとつ。あとは塾がなかなかないため、
進学に不利といわれないための、公営の塾。そして、全国から生徒を呼ぼう、
ということで、寮をつくる。なので、学校のカリキュラム改革、公営の塾、寮、
この3つの三本柱でやっている。



よくあるケースは、地方や田舎の高校だと進学をしない子が多い。
自分の将来をあまり見据えられなくてなし崩し的に専門学校や就職などに
行ってしまうケースも結構多いのですが、思いを持って自分のキャリアを進んで
行く子が増えてきたと思っています。例えば国際観光科や沖縄県の久米島や
広島県の大崎上島でも「自分のキャリアを考えていこう」ということをやっている。
そうすると真剣に自分の将来を考え始めて、前向きに目的意識を持って大学・
専門学校に行こう、就職をしよう、と目的を持つようになったり、その活性化により
学校が明るくなったりもする。今までは、田舎の高校からはあまり進学できない、
といわれて都心の高校に行ってみれば流水していた。でもそういった子たちが
高校が魅力化することによって出て行かずに、地元でもちゃんと進学できる、
地元で自分の夢を広げて実現できる、という風に変わってきてはいます。



…と、お話してくださいました!






2017年4月24日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「コミュニティデザイン②」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、先週に引き続き、コミュニティデザイナーとして
地域の活性化に取り組むstudio-L代表の山崎亮さんが登場!!

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広島県の里山の方に面白い市民活動をされている方がかなりたくさんいるんです。
広島県としてはこれから県をどうアピールしていくか考えていたところで、
この面白い市民活動をしている人たちと、東京や大阪から観光で来られる人たち
とをつなげていくようなプロジェクトをお願いされました。それが、
「ひろしま さとやま未来博」。これは3月25日からスタートして、
秋までずっと続く。この間に市民の方々が普段里山でやっているようなこと…
マルシェ、歌を作って歌っている人たち、若い女性たちが新しいモンペを
作っている人たちもいたりする。こういう方々と会って、一緒に市民の活動に
入って行って体験してもらう、自分たちが普段からやっていることをちょっとだけ
おすそ分けするようなプログラム。こんなことを今、お手伝いしています。



「ひろしま さとやま未来博」という広島県の取り組みのテーマが、
“未来の生活のヒントは里山にある”というキーワード。あまりたくさんの
お金を使わずに生きていくとういうのも里山のヒント。あまりたくさんの商品を
買わずに生きていく、これも里山の知恵だと思う。本当はあまりいらないのかも
しれないけれど、あなたにはこれが必要ですよと思い込まされているようなものを
たくさん買って生きるためにすごく働かなければいけない、お金を儲けなければ
いけない、こういう生活は、本当に正しいのかな?というようなことを
気づかせてくれるのも里山の生活かもしれない。それを一言で不便だ、と
片付けられてしまうかもしれないけれど、本当に必要なものだけにお金を使えば、
あとはどんなにお金設けのために働かなくていいかもしれない、という生き方が
できる。これは、大量生産大量消費大量廃棄が正しいと思われてきたような、
20世紀の都市文明とは全く番う価値観だろうと思う。そうすると、資源をたくさん
使って、たくさんの物を作って、お金をたっぷり流通させて、たくさんの物を
買ってもらおう、ただし買ってもらったものは、いらなくなったら捨てて
もらわないと新しい物を買ってもらえなくなるので、捨ててもらったらそれを
廃棄するためのまたお金が回る。これは、経済面からすればうまく回っていた
のかもしれませんが、環境にかなりの負荷を与えるという生き方だったと思うので、
逆に言うと、里山の暮らしが未来の我々のヒントになるという部分の一部は、
お金の回し方であり、一部は、資源や環境に対する配慮、という面だと思う。
だから、里山的な暮らしがいいよね、とコミュニティデザインで語っても、
山入って芝刈りをしたり枝打ちしましょうとか炭焼きやりましょう!という
ところまでぶっ飛んでしまおう、というのはなかなか難しいと思うのですが、
どうしてそんなことをやっていたのか、という点について考えると、箸を作るって、
自分で作れるかもね、とか、エネルギーって炭から作れるかもね、とか…では、
現代版に置き換えてみたら僕らは、なるべくそういう消費に煽られないで暮らす、
ということは可能かもしれない、そしてこれはちょっとだけ環境に良い生活に
なっているかもしれない。こういうアイディアを、思い浮かべることができる場所、
というのが里山の環境なのかもしれない、と感じますね。



都市部でも、空家はかなり問題になっているし、かつての3・4階建ての
古いビルも空き室が結構増えてきている。20世紀の考え方であれば、
そういうのをまとめて買い取って広い土地を作り、そして高いビルを建てて
容積を増やせば、一個ずつ売っていくことができるから、トータルとしては
かなり儲かるビジネス。だけど高いビルを建てるには相当なお金がかかる。
だから大きなお金を使って大きなお金を手に入れていく、というビジネスモデルが、
人口増加・経済上向きの20世紀の考え方であったとすると、里山のヒントを考えたら
そうではなくて、今3・4階建てのビルが空いているのであれば、そこを自分たちの
手で小さく直していって、お金もそんなにかからないんだけれど、そこでやっている
ビジネスも、大きなお金を回すようでないような仕事ができる、という発想が
有り得るような気がする。だから、なるべく固定費をかけず、初期投資もそんなに
大きくしないで、そういう新しいビジネスを作っていくということ、そして
もうひとつ里山のヒントというのは、地域の人たちがそのカフェを応援するということ。
材料を供給したり、そのカフェに定期的に飲みに行ったり、雑誌を読みに行ったり
することを通じて、地域の方々がちゃんとそこに「ありがとう」とお金を払って
いく顔が見える環境を作っていく。これが都市部でも、せっかく自分の街に
おしゃれなカフェができたとすると、あんなカフェださいよ!というのではなくて、
このカフェが自分の地域でずっと長続きしてもらうために、私は週に1回必ず
あのカフェに行くよ、とかあの人応援するよ、というお金の使い方をする。で、
そのカフェの人にも、なるべく近いところから材料仕入れようよ、というような
話ができる仲間を作っていく、カフェの生態系を作っていくようなことが、
都心部でもできると思う。場所によってはもちろん今でも全部土地を買い占めて
しまってここにある建物古いものは全部崩して、新しい建物を建ててたくさん
儲けました、というそういう開発の仕方もあるかもしれないが、もう人口が
減っていく時代になればむしろ、我々がお手本にしなきゃいけないのは山、
里山の方で行われているような、環境にあまり負荷をかけず、そして自分たちの
経済の回し方もなるべく地域経済を意識したような回し方というのを、
都市部でもうまく実現していくことが可能なのではないかな、という気がしますね。

…と、お話してくださいました!







2017年4月17日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「コミュニティデザイン」

毎週月曜日にお引越し、「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、コミュニティデザイナーとして地域の活性化に取り組む
studio-L代表の山崎亮さんが登場!!

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コミュニティデザイナーというのは、地域の人たちが抱えている課題を、
地域の人たち自身が解決していく事を、支援していく仕事です。
コミュニティデザインという言葉自体は、色んな意味で使われていたようです。
一番使われていたのは、何か公共の建物を建てる時に、地域の人たちの意見を
聞きながらデザインしていく、これが昔言われていたコミュニティデザイン
なんですが、日本はこれから人口が減っていきますので、どんどん建物が建つ
時代じゃなくなってくる。そういう時は、建物を建てるためだけに住民の意見を
聞くんじゃなくて、この街をどう作っていくかという、地域の人たちの意見を
作っていった方が良いのでは…そういう意味のコミュニティデザインは行われて
いなかったので、我々の活動が徐々にそう言われるようになってきました。




地域における課題は“高齢化”と“人口減少”です。人口減少に関係しているのが、
少子化。「少子高齢化」とひとくくりにして言われるが、2つの問題は、
若干違う特徴を持っている。少子化は、地域にとって最も元気がなくなる話題で、
子供たちが少ないと日常的に明るい話題がきこえない、小学校が維持できなくなる
…そうなると、家族連れが地域から出て行ってしまう。車で移動する人達が
減ったり、ガソリンスタンド成り立たなくなる、郵便局ここに必要?等、
寂しくなるだけじゃなくて、学校や家族が移動していってしまう。高齢化は、
一人で生活していけない人たちが増えていくという問題。農地で生活したい!
という高齢者もいるが、じゃあ山の中にポツンとひとりで暮していて大丈夫なのか
という問題にもなるし、サポート面で大変。サポートする側の若い世代は
地域におらず、高齢者が増えていく…この2点が問題です。




「元気な高齢者たちはどうして元気なのか」を、高齢者予備軍の人たちと
探ってみるのも、一つの手。例えば、秋田市でお手伝いしていたプロジェクトで、
30~50代の人たちと一緒に、“なぜ、80代の人達が元気なのか”調査するグループ
を作った。若い人たちは忙しく、中々しっかり取り組めない人もいた。そこで、
調査した内容をかっこよく1冊の本にして、図録と展覧会を、オシャレな建築物の、
秋田県立美術館でやろうと決めた。オシャレに作りましょうと問いかけると、
そんなこと今までやったことない、という方々が増えて、50人くらいになった。
2人づつでチームを作り、高齢者のお家へ行ってヒアリングに行く。
「冷蔵庫の中身を教えて下さい」「月々、どれくらいのお金で生活しているか」等、
聞けるところは聞くスタイルで、展覧会をやる。若い人たちの観点で展覧会をやる。
そうすると、高齢者の方々もかなり観に来てくれるし、若い世代も、今後何を気を
付けていけばいいか、考えるようになる。これをきっかけに、高齢者と若い世代が
チームを作って、元気になるような日々の取り組みを作っていきましょうという事を、
丁度今、進めている。コミュニティの方々と何かをデザインすることになりますが、
「お洒落」「カッコいい」「美しい」…とった“感性”が動くような物じゃないとだめ。
これを意識して進めていることが多いです。

…と、お話してくださいました!







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