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2018年5月14日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「海風①」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、
国立研究開発法人 海洋研究開発機構 通称 JAMSTEC 
地球情報基盤センター 杉山徹さん が登場!!

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はじめにJAMSTECについて教えてください。
JAMSTECは、海から地球を知るということをテーマにして、研究・調査を
している国の研究機関です。海と地球を総合的に研究していこうと。
総合というのは、観測をする部署の方もいますし私の様に
スーパーコンピューターを使って研究する研究者もいます。そのような方が
集まって地球の事を研究していこうという機関です。その中で
スーパーコンピューターを私はメインで使っているんですけど、
「地球シュミレーター」と。まさに地球の事を研究するという名前のついた
地球シュミレーターを運用している部門が、私が所属しているセンターです。

それが地球情報基盤センター。ということは、今の地球の現状を聞くのは
杉山さんが適任ということ
でしょうか…?
そこまでは…力不足かもしれませんが、地球環境の変化を過去から未来まで
検証と予測の計算を行っております。その中で色んな部署の方がいまして、
地球全体の大きなスケールの事を計算して、将来どうなっていくのかという
計算をしている方もいます。一方でいえばスパコンを使って地球環境の計算を
している訳ですけど、もう少し人間の大きさ。人間スケールでの環境について
計算をしています。例えば、街の中の暑さだとか、それから風のながれが
どうなっているのかということについて、人間に近い所で計算を行っています。

その様々な分野がある中で、杉山さんが人間に近いところの研究をしようと
思われたのは、
なにか思いがあったのですか?
ちょっとキザな言い方になるかもしれませんが、研究が社会の役に立たないかな
ということで、テーマが段々人間に近くなってきたということです。
また人間の為になることが、また大きく言えば地球の為にもなっていけたら、
最高のつながりですよね。
はい、思います。



温暖化の現状は、どのようなものでしょうか?
よく言われているのは、昨年の地球全体の平均気温、その前の気温というのを
見ていきますと、産業革命以降、昨年は最高になりました。去年は第二位。
二番目の暑さになっています。そのように上がっていく中で、国際的には
パリ協定というのがありまして、今世紀後半になるべく温暖化をもたらす
温室効果ガスの排出を実質ゼロにということを考えています。
それからその結果として、産業革命以降の気温の上昇を2度未満に、
できれば1.5度までに抑えようと。緩和していこうというような世界的な流れに
なっていると思います。普段の感覚でいいますと、1度というのは、
そんなに差がないかなという気温だとは思います。それは平均的に上がる
ということですので、平均ということは例えば、ずっと0が続けば、
平均気温0ですね。∔1と-1でも平均は0.∔10と-10でも平均気温0なんです。
ということは、平均だけ見ているだけだとちょっと誤解をするところがありまして、
その振れ幅。変動幅とも言いますが、それが段々大きくなっていく。平均だけ
ではなくてその振れ幅も大きくなっていくという所にも、注目していただきたい
と、思います。実際、雨に降り方を見てみますと、多い年少ない年という変動の幅が、
徐々に広がっていく。激しい雨、逆に言うと渇水ですね。そういう状況が、
変動幅が広がっていくということが問題かと思います。




この温暖化への対策を練っていくとしまして、
どういう風にしていったらいいのでしょうか?

この気候変化が起きていることを認めて、それに適応していこうと、
そういう事も考えていくのが、必要かなと思います。 例えば行政の方というか
街を作っていく方にしたら、降水量が増えたり、ということが分かれば
、災害の対策。被害を回避していこうと。もしくは小さくしていこうという対策。
適応策になるかと思います。あと農業をされている方ですと、気温が上がること
によって今まで栽培していたものが育たなくなる。その高い気温に適応した品種に
変えていくという事も一つの適応策かと思います。一方で街の中ですと、
暑くなると熱中症の危険が出てきますので、適切にエアコンを使うというのが
必要な事だと思います。よく言われるのは、水分補給をしましょうとなります。
ですがもうちょっと社会からもそういう事を認められ、最近ですとクールビズの
期間を長くする。もう5月から始めましょうと。これも一つの適応かと思います。
それからもう一つお願いしたい事は、いま日傘をさす人は女性の方が多いと
思うんです。それは私もそうなのですが、ちょっと恥ずかしいなという気持ちが
男性にはあるかもしれない。でも日傘をさすと暑さをだいぶしのげるということで、
男の方でもうまく恥ずかしく感じないで日傘をさせるようなそういうことを
社会全体として受け入れられる。さしたくなるような日傘をどなたかに、
作っていただけないかなということを考えたりしています。それから
適応していくために、自分の適応のための情報というのは、いろんな世の中に
転がっているんです。ネットで調べるなり色んな情報はあると思いますので、
それを自分ごととして情報収集に皆さんで、取り組んでいければなと思います。
そういうことで個人的な適応策というものを、考えていきながら皆さんで
適応策を考えていきます、そういう風になればいいと思います。





…と、お話してくださいました!