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2018年4月 2日 (月)

YES! For You 今回のテーマ「自然災害に挑む先端科学」

毎週月曜日は「YES! for you」。
環境未来都市・横浜から「素敵な生活」を実現するためのヒントを発信していきます。

今日は、
東京学芸大学 教育学部 自然科学系基礎自然科学講座
物理科学分野 鴨川仁準教授 が登場!!

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先生は、どういった研究をされているのですか?
私自身は、物理学を専門としていて、授業も物理を持っているのですが、
専門としては、地球科学・惑星科学と物理学の中間みたいなところの研究です。
地球科学というと「地学」という分野が高校の教科書にあると思うのですが、
それは既に、例えば地震学や気象などある程度専門家された分野です。
そういうのではなく、まだジャンルになっていないような分野を、
地球上に起こるようなことを物理学の手法を使って、新規開拓という形で
研究をしています。具体的なテーマをいえば地震です。ただし、地震学ではない。
地震のことや雷、津波、地吹雪などの研究をしていたりします。
ミツミ 本当に自然災害にとても役立つ分野ということですよね。
鴨川 そうですね。なおかつ現象が非常に複雑なので、予測に持っていくには
まだ物理がよくわかっていない分野ではあります。それを、いろんな地検を
活かしてどんな仕組みになっているのかということを解明して、実際に
新しい現象があったらその現象を使って新しい機会を作って、予測に使おう!
そのようなことをしています。



どんなところで研究をされるのですか?
研究の場所は本当に様々。
例えば夏の間は富士山頂で雷の研究を中心に行っています。
以前、(認定NPO法人 富士山測候所を活用する会の理事)土器屋由紀子さんにも、
そのあたりのお話を伺いました。
そうですね。一緒にNPO法人のグループと一緒に研究をさせていただいて
いますし、冬の間の雷の研究は、日本とノルウェーにある「冬季雷」という
特殊な雷、日本海側に住んでいる人は良く知っているのですが、夏の雷とは違い、
一発ドカン!というようなすごい音のする雷。そういった雷が起こり始めると、
雪が降り始めるような、冬の始まりを知らせるような雷を研究しに日本海側へ
行ったり、地球環境の研究のために小笠原に観測機器を置いたり、または
南極に我々の装置を置いたり、実際に人工衛星のデータを使うこともあるので、
フィールドは様々です。

富士山以外にもいろいろ山はあると思うのですが、
その中でなぜ富士山で雷の研究なのでしょうか?

それは非常にいい質問です。富士山という山を改めてみてもらうと
わかるのですが、周りに大きな山がなく単体である単独峰であり、
非常に尖っている。尖っていると、夏の雷雲はちょうど富士山の高度くらいの
部分に雷雲の下の部分がくるので、雷雲が通りかかると、富士山の方も
そのまま何もなかったように通り過ぎる。例えばこれが山脈みたいなところだと、
雷雲がぶつかると壊れてしまう。雷雲の中を測定するのはすごく難しくて危険。
飛行機は入ってはいけない、ドローンはひっくり返り、
気球はずれていってしまう…しかし、富士山の場合は何もなかったように
雷雲が通りすぎていくので、雷雲の中を測定できる場所というのは、富士山です。
なおかつ、旧富士山測候所には電源の設備もあり、測定器を動かしたり
保護するような設備をしっかり整っている。なので、雷の中を研究するという
一種の人類の未踏の領域、そこに入り込める場所である、ということで
夏の間は富士山に行って研究をしています。


ひとつは、最近ある気象現象だと、竜巻、集中豪雨、雹が降るなど、
あまり東京や横浜でなかったものが見られるようになってきた。
それはおそらく単純に都市化がなされてヒートアイランド現象が起こったから、
というわけではなくて、気候全体が変わっているから、という可能性も
充分あるだろうと我々は考えています。

その気候全体が変わっている、というのはどういったことでしょうか?
地球温暖化という話になると、地球全体の平均気温をとるという作業を
するのですが、実はそれは平均という作業なので、本当は非常に熱いところ
・寒いところがあったり、場所によって変わる。なので、今まであった気候の
状態がいろいろ変ってきている、それは土地としても変わってきているから
そういったことが起こる。もちろん気候というのは、単純に太陽から来る
エネルギーだけではなくて、例えば温まった海が暖流となって日本海に来れば
実はそれが冬季雷の発生源になっているのですが、そういったものが
状態が変われば、当然気候が変わってくることがあると考えられます。

ということは、気球温暖化だから、
という一言でまとめにくいものなのでしょうか。

そこがこれからの研究であって、気球温暖化というのは非常にマクロ、
全体を見ているのですが、そういった細かな事象をみると、突発的な
今まで見たことのないような、例えば東京や横浜で起こってこなかったような
現象が起こるようになってきたというのは、どうつながっているのか、
簡単には説明できない。そういったところを、
我々が今から取り組まなければいけないテーマだと思っています。







…と、お話してくださいました!