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日本の漫画 Feed

2017年3月31日 (金)

ポーの一族 1 復刻版

表紙 購入
萩尾望都 著
小学館
429円(税別)
ISBN978-4-09-138400-3

少年の姿のまま永遠に生きるバンパネラ(吸血鬼)の少年エドガーの、200年以上にわたる邂逅の物語。時間を行き来してエピソードを積み重ねるスタイル、空気の動きが肌で感じられるような繊細な絵、宿命が彼に背負わせた哀しみを伝える詩的なモノローグ。年齢性別問わず出会っていただきたい、多くのアーティストに影響を与えた不朽の名作です。

2016年1月18日 (月)

弟の夫①

表紙 購入
田亀源五郎 著
双葉社
620円(税別)
ISBN978-4-593-53495-1

アパート経営の弥一と小学生の夏菜。父娘2人暮らしの家に、マイクという大柄な男がやって来る。彼は弥一の死んだ双子の弟、涼二の夫だった。カナダ人の叔父さんの出現に夏菜は大興奮。一方で、ときに戸惑いを隠せない弥一は…海外でも活躍するゲイカルチャーの巨匠・田亀さんの初の一般誌連載作品。男性の身体の線のリアルさに圧倒されますが、この画力があるからこそ伝わって来るものがあります。

2016年1月 4日 (月)

バーナード嬢曰く。

表紙 購入
施川ユウキ 著
一迅社
619円(税別)
ISBN978-4-7580-6371-5

難しい本を読んでいる人と思われたいバーナード嬢こと町田さわ子、さわ子を観察せずにはいられない遠藤、遠藤に片思い中のシャーロキアンの長谷川スミカ、ガチの読書家でSFマニアの神林しおり。グレッグ・イーガン、水嶋ヒロ、カミュ、星新一その他、隠れた名作も隠れてない名作も流行りものもどんな本でも雑食的に話題にする、高校の図書室で繰り広げられる4人の喧々諤々なやりとり。何言ってるのか分からない部分がある本をどうやって楽しめばいい? についてのしおりの見解がすっばらしいです。

2015年10月26日 (月)

みちくさ日記

表紙 購入
道草晴子 著
リイド社
1,300円(税別)
ISBN978-4-8458-4417-3

〈小学生のころ、私は思ったことを言いすぎるせいで 学校で こりつしてしまった〉13歳で漫画誌の「ちばてつや賞 優秀新人賞」を受賞したものの、14歳で小児精神病院に入院。〈私の人生は 何もはじまらないうちに おわっちゃったのかな〉そこから15年。〈障がい者の社会ふっきという レールじゃなく 自分の人生を 生きたいなあ〉病院、薬、通信制の高校、アルバイト、恋、そしてマンガ。まっすぐな道がどこにもなかった「みちくさ」模様を、一気描きのようなタッチの4コマスタイルで綴った、泣き笑いと救済の1冊です。

2015年8月24日 (月)

8月のソーダ水

表紙 購入
コマツシンヤ 著
太田出版
1,500円(税別)
ISBN978-4-7783-2189-5

空の旅ができる大きな傘状の飛行装置、北極や砂漠の風を詰めた「風の缶詰」が買える自動販売機、歩く灯台、そして伝説の海底都市アポリナリス…海に面した崖の町、翠曜岬(すいようみさき)に住む海辺リサの、日々のちいさな冒険を描いたオールカラーのコミック。光や空気を含んだ水しぶき、凪の海などの透明感あふれるブルーが最高の爽やかさを感じさせてくれます。巻末に収録されたショートショートマンガ「うわのそらが丘より」も超キュート!

2015年4月 6日 (月)

れもん、よむもん!

表紙 購入
はるな檸檬 著
新潮社
820円(税別)
ISBN978-4-10-336511-2

両親ともに読書好き。子どもの頃から図書館や親の書棚の本を読みまくっていたという1983年生まれのはるなさんの、本にまつわる思い出が描かれたコミックエッセイですが、これを読むと『ココの詩』(高楼方子著)と『ハチ公の最後の恋人』(吉本ばなな著)がどんな作品なのか、身悶えするほど知りたくなります。本は感動や救いだけでなく「重いもの」もくれる。素朴で優しく、内容紹介部分は雰囲気が変わる絵も魅力的です。

2015年3月23日 (月)

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

表紙 購入
オーサ・イェークストロム 著
KADOKAWA/メディアファクトリー
1,000円(税別)
ISBN978-4-04-067423-0

毎日布団で寝てる。でも畳むものだって知らなかった!コンビニのおにぎり毎日食べてる。でもフィルムの剥がし方知らなかった!カラオケ行くと必ず「アバ歌おう」と言われるけど、スウェーデンのミュージシャンはアバだけじゃないよ!日本のアニメに影響を受け漫画家になり来日したオーサさんが発見した・疑問に思った・感動した日本のあれこれ。びっくりしたことも批判的な目線でなく受け止め、ときに楽しんでくれるオーサさんの懐の深さにほっとする、キュートなコミックエッセイです。

2015年3月 9日 (月)

ナガサレール イエタテール

表紙 購入
ニコ・ニコルソン 著
太田出版
952円(税別)
ISBN978-4-7783-2188-8

東日本大震災の津波で水没した宮城県山元町の実家は、祖母が働きぬいて買った土地に建てたかけがえのないものだった。認知症の症状が見えつつある祖母の気持ちを汲んで、母と娘はなんとか自宅を建て直そうと奮闘する。再建の目途が立った頃、なんと母ががん告知を受けて…普通の家族が、毎日のいとなみを新しい家で積み重ねることができるまでの泣き笑いの記録。湿っぽくない、ラフで勢いのある絵が読む側の心を救います。

2014年12月 8日 (月)

逢沢(あいさわ)りく

表紙 購入
ほしよりこ 著
文藝春秋
上・下共 1,000円(税別)
上・ISBN978-4-16-390146-6
下・ISBN978-4-16-390147-3

お洒落なパパ、サバサバ系で完璧主義のママ。周囲から浮くほどにオーラのある14歳のりくは、自分の涙を操ることで他人の心を操ることができる美少女だった。汚い、うるさい、下品なものを嫌悪する彼女は、しかし思いがけないことから大阪のコテコテの親類の家で暮らすことになってしまう…悲しみを知らない(と思っている)少女・小鳥・子どもといったセンシティブなアイテムを関西の体臭のある笑いの空気の中に投入した物語、というアウトラインではあらわしきれない、込み入った感情が張り巡らされている傑作。ほしさんの描く子どもの絵は最強です。

2014年11月17日 (月)

わたしの舞台は舞台裏 大衆演劇裏方日記

表紙 購入
木丸みさき 著
メディアファクトリー
950円(税別)
ISBN978-4-04-066799-7

もとは映画館だった大阪の芝居小屋。大道具・小道具の準備やメンテナンス、舞台転換、幕引きなどを30代女子がひとりで担う!1時間の芝居の打ち合わせは数分、新作舞台の練習はひと晩。常連のおばさま方が売店でヘアピンを買う理由は?お客さんがひとりでも上演するの?温かいタッチの絵が教えてくれる大衆演劇の世界。自分もがんばろう、と素直に思えるコミックエッセイです。