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戯曲 Feed

2015年11月 9日 (月)

結婚 二幕のまったくありそうにない出来事

表紙 購入
ゴーゴリ 著
堀江新二 訳
群像社
800円(税別)
ISBN978-4-905821-22-9

なんのかんのと理屈をつけて独身を返上しないグズグズ男グズーキン。彼の尻を叩く友人セワーヤキン。仲人おばさんが持ってきたアガーフィアという女性との見合い話に乗り気になったセワーヤキンは、早速グズーキンを彼女の家へ連れて行くが、そこには花婿候補が何人もいて…名前の意訳に最初のページから笑わされてしまいますが、その笑いにはもしかしたら日本的な情緒も含まれているかも。19世紀の文豪ゴーゴリによる、長年愛されている喜劇です。

2008年4月14日 (月)

ガラスの動物園

表紙 購入
テネシー・ウィリアムズ 著 小田島雄志 訳
新潮文庫
460円(税込み)
ISBN4-10-210907-2

セントルイスのうらぶれた借家に住む母と娘、息子の3人家族。ガラスの動物たちを愛する、内気で足が不自由な娘ローラの今後が気になって仕方がない母は、ローラに妙齢の男性を引き合わせようと息子トムの同僚ジムを家に招く。ところがジムは、かつてローラが密かに想いを寄せた唯一人の男性だった…著者テネシー・ウィリアムズの自伝的要素もあると言われている名作。トムを語り手に進められていく追憶の物語です。

2007年7月 9日 (月)

夜の来訪者

表紙 購入
J・B・プリーストリー 作 安藤貞雄 訳
588円(税込み)
ISBN978-4-00-322941-5

その夜、裕福な工場主のバーリング一家は娘シーラの婚約パーティを開いていた。高級ワインを飲みながら団欒のひとときを堪能していた彼らの前に、突然あらわれたのはグールと名乗る警部。彼は、2時間前に若い女性が自殺したと告げ、バーリング家の一人一人に彼女とのかかわりがあったことを暴いてゆく…ダイニングルームだけで展開されるイギリスの劇作家プリーストリーの約60年前の作品、高まった緊張感がふっ、と緩んだあとに再びぞくっとさせられる、スリリングな戯曲です。

2006年10月30日 (月)

セールスマンの死

表紙 購入
アーサー・ミラー 著 倉橋健 訳
ハヤカワ演劇文庫
840円(税込み)
ISBN4-15-140001-X

セールスマンのウィリーは63歳。かつては辣腕で鳴らしたものの、最近では友人から借りた金を給料と偽って妻のリンダに渡す毎日。しかし経済的なこと以上にウィリーを悩ませているのは、34歳で無職の息子ビフとの確執だった。そのビフに事業話をもちかけてきた人物がいると知り、ウィリーは期待を持って息子を送り出すのだが…1949年に発表されたピュリッツァ賞受賞の戯曲です。20世紀半ばのアメリカの家族が抱える問題が、21世紀の日本にもそのまま当てはまることに驚かされます。

2006年8月 7日 (月)

父と暮せば

表紙 購入
井上ひさし 著
新潮文庫
340円(税込み)
ISBN4-10-116828-8

原爆投下から3年が経った広島。家族も友人も全て原爆で失った23歳の美津江は、26歳の青年木下から想いを寄せられているものの「自分は幸せになってはいけない」と心を閉ざして生きている。そんな美津江の前に<恋の応援団長>として、天国から父の竹造がやってくる…広島弁のぬくもりがたまらない、まさに笑いと涙の戯曲。暗さでなく温かさで戦争を忘れるなと訴える、貴重な一冊です。