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2017年3月

2017年3月31日 (金)

ポーの一族 1 復刻版

表紙 購入
萩尾望都 著
小学館
429円(税別)
ISBN978-4-09-138400-3

少年の姿のまま永遠に生きるバンパネラ(吸血鬼)の少年エドガーの、200年以上にわたる邂逅の物語。時間を行き来してエピソードを積み重ねるスタイル、空気の動きが肌で感じられるような繊細な絵、宿命が彼に背負わせた哀しみを伝える詩的なモノローグ。年齢性別問わず出会っていただきたい、多くのアーティストに影響を与えた不朽の名作です。

2017年3月24日 (金)

本を読むひと

表紙 購入
アリス・フェルネ 著
デュランテクスト冽子 訳
新潮クレ スト・ブックス
1,900円(税別)
ISBN978-4-10-590133-2

パリ郊外の荒地で野営生活を送る総勢18人のジプシーの3世代家族。学校に通っていない子どもたちに物語を届けるため、図書館員のエステールは車に本を積んで毎週彼らのもとへやって来る。人生のままならなさ、厳しさを知る家長のアンジェリーヌばあさんは、やがてエステールを娘のように思うようになり…お互いがお互いから受け取り与えたものを描いたフランスのロングセラー作品。温かな心の交流以上のものが感じられる小説です。

2017年3月17日 (金)

不機嫌な姫とブルックナー団

表紙 購入
高原英理 著
講談社
1,450円(税別)
ISBN978-4-06-220187-2

「非モテ」で変人だった(と言われている)19世紀のオーストリアの作曲家、ブルックナー。彼と彼の曲をこよなく愛するブルオタ男子3人組「ブルックナー団」に出会った図書館の非正規職員ゆたきは、彼らの「公式サイト」に書かれているブルックナーの評伝の面白さにひきこまれてゆく。イタい人たちの魅力全開、くすくす笑いながら読んでいくうちに思いがけず励まされていることに気付きます。もちろんブルックナーも聴いてみたくなる!

2017年3月10日 (金)

がっかり行進曲

表紙 購入
中島たい子 著
ちくまプリマー新書
740円(税別)
ISBN978-4-480-68975-7

ニックネームがない。特技がない。前日にぜんそくの発作が起きるから学校行事にいつも参加できない。がっかりを連ねる毎日を過ごしている小学生の実花。でも「がっかりした分だけ、堂々としていればいい」と言ってくれる人もいる。「そのままにしときなさい」(let it be)と歌う歌に励まされたりもする。中学、そして高校。当事者として傍観者として自分の日々を語る実花はどんな大人になったのか。失望することは、全然悪くないんだよと教えてくれる作品です。

2017年3月 3日 (金)

ゼロ・アワー

表紙 購入
中山可穂 著
朝日新聞出版
1,800円(税別)
ISBN978-4-02-251454-7

凄腕の殺し屋ハムレットは2つの失敗を犯す。ある家族を皆殺しにするというミッションを完遂できなかったこと。その家の飼い猫を連れ帰ってきてしまったこと。ひとり生き残った少女・広海は、ブエノスアイレスに住む祖父に引き取られ、祖父とともに復讐を誓う。タンゴとシェイクスピアが全編にあふれる、バイオレンスたっぷりの残酷で艶やかなノワール(暗黒小説)。凄まじい孤独と虚無を抱える男女の運命の終着点をぜひ見届けてください。