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2013年4月11日 (木)

安井かずみがいた時代

表紙 購入
島﨑今日子 著
集英社
1,785円(税込み)
ISBN978-4-08-771487-6

美貌、才能、時代の先端を走る人々との華やかな交流、自分で自分に贅沢をさせることのできる財力、凡人には真似できない自由な遊び方。憧れられる要素をすべて持ち合わせていた人気作詞家、安井かずみの周りにいた20数人の証言を集め、写真や詞も交えながら彼女の人生を掘り下げてゆく濃密な評伝。作曲家の夫、加藤和彦さんとの「スタイリッシュで完璧な結婚生活」の様相が多角的に照射されていくパートは特に読み応えがあります。安井さんを知らない世代でも存分にのめりこめる1冊です。

コメント

北村さん、こんにちは。まだ今もコメントが書けるのですね!
この本は北村さんがAtoZでご紹介されていたことを
存じないままで購入して読んだのですが、先日読み終わった後に
もしかしたら・・・とコチラを検索してみたら、あった!(^^)
改めて聴き直し、私が読んで思った感想と同じ想いで北村さんが
数年前に既に語られている。それがとても嬉しかったりします。

安井かずみさん、端的に言うなれば・・・超カッコよくて、
そして不思議な人だったのですね。

彼女が活躍していた頃をリアルタイムで覚えていないのですが、
女性の社会進出が今ほど一般的では無かった時代背景の中、
才能に溢れ、常に時代の先端を往く当時の彼女の存在感は
突出したものだったのではないかと思うのです。

反面、加藤和彦さんとの結婚生活は、証言する人たちの
安井さんとの距離感や立ち位置の違いで全く違った見え方に
なっていたり。安井さんご逝去後の加藤さんの変節にも
そんなことになっていたのかと驚かされました。
必ずどんな人間にも表と裏、光と影が混在しているもの
なのだということを改めて思い知らされます。

その2人を通しての60年代から90年代までの世相や
時代の移り変わりまでもがリアルに目に浮かぶようで、
とても興味深い一冊でした。

(※北村さんの目に留まるだけでも大変光栄です。
 ご返信はお気になさらずに・・・です。)

fumiさん、コメントありがとうございます!
このサイト、まだ「生きて」ますね(笑)

『安井かずみがいた時代』は、その時代をタイムリーに経験していない人をものめり込ませるノンフィクションだと思います。文庫になっていますが、長く読み継がれてほしい。ライターとしてこれまであらゆるジャンルの方にインタビューされてきた島﨑さんだからこそできた仕事だと思いますし、日本の芸能史、歌謡史を知る上でも、とても貴重な1冊ではないかと。

>必ずどんな人間にも表と裏、光と影が混在しているものなのだということを改めて思い知らされます。

おっしゃる通りですね。わたしは子どもの頃からジュリー(沢田研二さん)が大好きなのですが、安井さんとこれだけ仕事をしてきたのに、彼は「証言者」にはならなかったのだな、ということからいろいろ想像します。また、人の記憶は年月とともに変容しますから、このインタビューがまた別の時期に行われたものだったら、内容も違ったのだろうか、などと思ったりもします。
ひとは、こう見られたい、という自分があるだけでなく「この人にはこう見られたい」という、さらに細分化された自分もあってややこしい。有名な方ならなおさらだろう、と思わずにはいられません。

感想、ありがとうございます!

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