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2017年1月20日 (金)

ピカソになりきった男

表紙 購入
ギィ・リブ 著
鳥取絹子 訳
キノブックス
1,600円(税別)
ISBN978-4-908059-45-2

〈絵に対して本当に感性のある人にとって、その作品が「本物」か「贋作」かは それほど重要な問題なのだろうか?〉…ピカソやルノワール、シャガールなどの贋作を30年近く作り続けたフランス人アーティストの告白。画家に憑依するため、絵に魂をこめるために積み重ねた努力と、絵画ビジネスの驚愕の舞台裏。芸術作品から受ける感動の正体について考えずにはいられなくなる1冊です。

2017年1月13日 (金)

おばちゃんたちのいるところ

表紙 購入
松田青子 著
中央公論新社
1,400円(税別)
ISBN978-4-12-004918-7

(ムダ)毛の力を説くおばちゃん。漫才のような掛け合いで灯籠を売る2人のセールスレディ。時間も空間も伸び縮みしているような不思議な会社でお香を作っている若者。改装前の歴史あるホテルにやってきたスカウトマン…彼らのユニークな「職務」を、落語や歌舞伎の演目、怪談や言い伝えなど、日本の古い物語の数々をモチーフにして書いた17の物語。読んでいるうちに気持ちが晴れ晴れとしてくる連作短編集です。

2017年1月 6日 (金)

にぎやかな未来

表紙 購入
筒井康隆 著
角川文庫
600円(税別)
ISBN978-4-04-104199-4

身体のすべてのパーツが取り替え可能になる、CMがじゃんじゃん流れるラジオを聞かないと罰せられる、催眠教育で天才児が量産され大人が職場を追われる…そんなたくさんの「未来」を1960年代から書いてきた筒井さん。「小説はそもそも不謹慎なもの」という言葉どおり、バラエティ豊かな毒が味わえる掌編集。筒井康隆論とも言える星新一さんの解説は長年のファンも必読です。

2016年12月30日 (金)

バンド臨終図巻

表紙 購入
速水健朗 円堂都司昭 栗原裕一郎 大山くまお 成松哲 著
文春文庫
980円(税別)
ISBN978-4-16-790759-4

サブタイトルは「ビートルズからSMAPまで」。1960年代から年代順に、バンドやユニット、アイドルグループの解散の経緯を網羅した資料的な意味合いもある1冊。お金、ドラッグ、恋愛、マネージャーとの齟齬、音楽の方向性の違いなどから生まれる(ときに泥沼の)崩壊への内部事情を読んでいくと、解散する方がむしろ自然なのではとすら思えてきます。191の濃密な人間関係の末路が詰まっています。