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2016年5月27日 (金)

翻訳できない世界のことば

表紙 購入
エラ・フランシス・サンダース 著
前田まゆみ 訳
創元社
1,600円(税別)
ISBN978-4-422-70104-2

「森の中で一人、自然と交流するときのゆったりとした孤独感」という意味をも つドイツ語の「Waldeinsamkeit」。スペイン語の動詞「vacilado」は「どこへ行 くかよりもどんな経験をするかということを重視した旅をする」という意味。 apple⇒りんご、のように1対1対応ではない(直訳できない)いろんな国や民族 の豊潤な52の言葉を集めた本。著者によるユーモラスで可愛らしいイラストも 魅力的です。「○も○び」など、日本語も4つ収められています。

2016年5月20日 (金)

橋を渡る

表紙 購入
吉田修一 著
文藝春秋
1,800円(税別)
ISBN978-4-16-390425-2

間遠になった不倫相手を忘れられない会社員の明良、都議会議員の夫やママ友の秘密を知ってしまう主婦の篤子、婚約者の迷いに戸惑う映像ディレクターの謙一郎。都議会でのヤジ事件、香港の学生デモなど2014年~2015年の出来事を彼らの日常の中に織り込み、最終章でその70年後の東京を描いた群像劇。心がひっかかる場面を貯めて読んでいくと、後半の展開がより味わい深く感じられる小説です。

2016年5月13日 (金)

上を向いて歩こう 奇跡の歌をめぐるノンフィクション

表紙 購入
佐藤剛 著
小学館文庫
710円(税別)
ISBN978-4-09-406242-7

もっと歌のうまい人に歌って欲しい、と作詞した永六輔は言った。あれでいいんだ、と作曲した中村八大は言った。坂本九の「斬新な」歌い方の背景にあったもの、アメリカでの大ヒットにまつわる謎、時代が求める音楽を供給した人々、そして歌われ続ける理由。永遠の名曲「上を向いて歩こう」を綿密な取材で掘り下げた愛情あふれる考察の書。まさに唯一無二の「奇跡の歌」だと思わされます。

2016年5月 6日 (金)

天下一の軽口男

表紙 購入
木下昌輝 著
幻冬舎
1,700円(税別)
ISBN978-4-344-02926-2

ものまねが得意な大阪の漬物屋の次男・彦八には夢があった。人を笑わせて銭を稼ぐこと。幼なじみの里乃を思いっきり笑わせること。かつて豊臣秀吉を抱腹絶倒させた天下一のお伽衆・安楽庵策伝の二代目に「笑話を極めよ」と言われた彦八は、江戸へ出て辻芸人を目指すが…上方落語の始祖、米沢彦八の奮闘を熱くテンポよく描いた一代記。ハラハラ&安堵の繰り返しで読者を飽きさせない、泣き笑いのエンターテインメントです。